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第一号は“立って読める書見台”!


「立った姿勢のまま、読書を楽しめる書見台を作りたい」

立見書見台の開発の始まりは、2009年、本プロジェクトの監修・プロデュースを手がける故 松岡温彦が、プロダクトデザイナーの草場幸野にデザインを依頼したのがきっかけでした。

仕事柄、大量の本を読まないといけない松岡氏。「書見台」しかも「立って読む」というスタイルの提案は、最初はどちらかと言えば、楽しくて仕方がない読書のためというよりも、気合いを入れないと読破が困難な本に対して、長時間集中して読書できる事を求めていました。

それは一個人の狭いニーズのようでいて、「集中力を途切れさせないで作業する」「ややこしい本も頭に入る」という新しいスタイルの提案になるのではないかと感じました。

提案1

提案2

何案かある中で、上の提案の「読書を楽しむ」「持ち歩く」方向を気に入ってくれたようでした。

約10年間のあいだ、何案も二人はやりとりを重ねながら、機能と情緒、両方に訴えるデザインができないかと形を変え、納得のいくものになるよう試行錯誤を繰り返してきました。

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デザインを実現するにあたり、2016年にはユニークな発想と、構造に精通したメンバーとして建築家ユニット、モノスタ’70が加わります。

より「自由」で「本を読みたくなる」存在を目指しました。そこからどんどんワクワクするアイディアが広がっていきました。

そしてついに「立って読む書見台」第一号として、「MAWASHI」が完成しました!

壁さえあればどこへでも使うことが可能です。
折りたたみもできるため、使わないときに邪魔になりません。

インテリアって増えれば増えるだけ場所をとりますよね、その考えを払拭してくれます。

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そう、外へだって持ち運べます。
そこに木でもあれば、公園や庭でも使えます。
図書館で席が見つからなくても、これさえあれば読める場所が広がります。

インテリアとして室内に馴染むデザイン。木と布の心地の良さを大事にする、建築家モノスタ’60ならではの発想です。

取り外し可能な布、ナラとウォールナットでできた木の骨組み、収納ポケットやゴムの滑り止めなど、一つ一つ手作業で生み出された書見台には、使いやすさを考えたユニークなアイデアがたくさん詰まっています。

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完成した立見書見台は、さまざまな場所で方々から反響をいただいており、総務省の「働き方改革」のご担当者さまからは、松岡温彦が長年実践してきたテレワーク(時間や場所の制約を受けず、自由に行動し働く)の理念に沿った書見台だとご評価いただきました。

まさに時節柄、お家で仕事をされる方にもオススメです。

現在この立ち見書見台は、使う方の身長、布の色で選べるセミオーダーを承っております。もしご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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【モノスタ'60からのコメント】
書見台ってものがあるなんて、ご依頼があるまで知らなかった。
しかも立って本を読める書見台。
でも近年では効率化の為立ち会議を行う企業も増えています。
座り仕事1時間で5分寿命が縮まるとも。立読みは眠気防止や集中力の増加、更にボケ防止にもなり書店の立読みは売上げにも繋がります。
≪MAWASHI≫は本やタブレットを載せていろんなシーンで使用可能。
折畳み式で1.6 kgと軽く持運びが容易、布は取外して洗濯可、気分一新好みの色に取替えも可能。
テンションと程良い沈み込みで本を包み込む様はフレキシブルな布の特徴ならでは。

ただいま、軽井沢の古書店「追分コロニー」さんでもご覧いただけます。http://www11.plala.or.jp/colony/

[素材]

脚:ナラ無垢材オイル塗装、ウォルナット無垢材オイル塗装

その他:布

[サイズ]

W360×H1,300×D30(折畳み時)

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