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家族内でも「よそはよそ、うちはうち」の精神を意識してみたらイライラしなくなるかもよ

「子どもは所有物じゃないからね。」

娘が生まれてすぐ、父に言われた言葉がそれだった。
そのときの私は「そりゃそうだよ~」って軽く返していたけど、ふと最近になって私はこの教えを身をもって体感した。


物事をスムーズに動かしたい私

私は夫と娘と3人暮らし。
まだ2歳の娘との暮らしは、日々てんやわんや。少なくとも夫婦2人で暮らしていた頃とは全く違う。なんでもかんでも自由に決められるものではない。

自由ではないということは、制限があるということ。
制限があるということは、時間に関しては段取りが重要になってくる。

性格なのか、本能なのか、私は先々のことを常に考えている。
例えば、21時に娘を寝かすためには、18時半には夕飯→19時半にはお風呂に入れたいな、というように目標(ゴール)から逆算して考えたりする。

そんなことを考えていると、自然と「今こうして」「そのあとこうしよう」と夫や娘に提案(という名の指示)をすることが当たり前になっていった。

当初はそれが物事をスムーズに動かすために最良の手段だと思っていたし、私が言わないとなんにも進まないとすら思っていた。

思い通りに動いてくれない家族にイライラ

次第に、私の頭の中は「いかにゴールに向かって効率よく進められるか」ばかりになっていった。
そうなると、自分が思っていた通り、自分が言った通りに動いてくれない家族に対してイライラするようになった。

最初はこのイライラすらも、「あなたが言うことを聞かないから」「協力してくれないから」と、夫や娘の言動が原因と思っていた。

そしてそのイライラを家族にぶつけるたびに自己嫌悪の沼に落ちていく。
「ああ、また嫌なことを言ってしまった・・・」「私ってなんてひどい人間なんだろう・・・」と落ち込むものの、何を改善したらいいのかまで考えられていなかった。

心の授業で気付いたこと

育児が始まってから感情のコントロールができなくなって、家族にイライラをぶつけるたびに自己嫌悪に陥っていた。
「このままじゃ私が家族を壊してしまうかも」とすら思った私は、オンラインで心の授業というものを受講してみた。

この授業で、気付いたことがある。
それは、私は無意識のうちに家族を所有物にしていたということ。

束縛することや相手に依存することが、「所有物にしている」状態だと思っていた私は、驚いた。
いつの間にか父の教えを破っていたのだった。

私は、夫や娘を「目標のために効率よく動かさなければいけないもの」だと思っていた。その「もの」が思い通りに動かないから、イライラしていたのだった。

気付いてゾッとした。束縛や依存よりもひどいことをしていたのかもしれない、と。

「よそはよそ、うちはうち」精神で生きる

家族は私にとって一番近い存在なので、「うちはうち」の「うち」に分類される。
だけど、うちはうちでも、夫や娘はそれぞれ一人の人間で、それぞれの人生がある。これまでの私は二人の人生を尊重していないのと同じだった。

自分で書いてて「大袈裟かな・・・」と思ったけど、例えばそれは、夫は筋トレをしたいのに私が早く娘をお風呂に入れてほしいと言ったり、娘は今食べる気分じゃないのに私が食べないことにイライラしたりといった、日常のことであって、特別なことではない。

娘の場合はまだ人生2年目なので、親としてしつけとか守らなきゃいけないここととの葛藤はあるけど、それはまた別の機会に。

家族でも他人。冷たいと思っていた言葉でも、今は痛いほどにわかる。
「よそはよそ、うちはうち」精神を意識してみたら、イライラすることがグッと減った。

もちろん、全部「どーぞお好きに」でやっていたら家族は回っていかない。個人の意見だけを尊重した結果何か大きなことが起こる・変わる可能性がある場合は、ちゃんと話し合って決めることも大事。

でも日常でそんな重要なことがあるかと言われれば、私の場合ほとんどない。大抵は、寝る時間が遅くなるとか、明日の準備ができなかったとか、そんなもんである。

「そんなもん」のためだけに、夫や娘を所有物にして、自己嫌悪に陥る日々はやめようと思った、という話でした。

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