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監修…内山絢子『面白いほどよくわかる! 犯罪心理学』

 ●殺人に至るまでの心の闇

 ●性犯罪を起こす身勝手な言い訳

 ●詐欺の被害にあう人の気持ち

 といった、犯罪者・被害者両方の心理を広く浅く教えてくれる本。

 専門書ではなく、雑学本として気軽に読めます。

 映画『羊たちの沈黙』のレクター博士とバッファロー・ビルを混同しているのでは?と見受けられる点など(わたしに読解力が無いだけかもしれませんが)、気になる箇所がいくつもあるのですが、全体的には興味深く読めます。

 一言で「犯罪者」と言ってもタイプは様々。

 1.売春など犯罪で生計を立てている「職業的犯罪者」。

 2.普通に働いているけれど欲をかいて横領や詐欺を行う「財産犯罪者」。

 3.感情の抑制が出来ずに暴力や殺人を行う「攻撃的な犯罪者」。

 4.強姦、痴漢、露出などをする「性的抑制が利かない犯罪者」。

 5.愛人と結婚するために配偶者を殺すといった社会から逸脱した行動をとる「危機的犯罪者」。

 6.突然キレるなど衝動的な「原始反応的犯罪者」。

 7.自分の信念に基づいてテロを実行する「確信犯罪者」。

 8.うっかりや無知により交通違反や無許可営業を行う「社会訓練が不足している犯罪者」。

 9.以上1〜8の2タイプ以上を併せ持つ「混合型犯罪者」

(監修…内山絢子『面白いほどよくわかる! 犯罪心理学』 P40〜41掲載の犯罪学者ゼーリッヒの分類から引用)


 といったタイプの他にも、

 ●既に起きた犯罪を自分も真似してしまう「模倣犯」

 ●自分のやったことで世間が狼狽するのを見て楽しむ「愉快犯」

 ●誰でも良いから殺したかったと言う「通り魔」

 も存在します。

 犯罪って本当にバリエーションがあり過ぎますね!

 悪いことよりも、良いことについてバリエーションが沢山あると良いのに…。

 事件が起きると、被害者はずっと苦しみを負わされてしまいますし、加害者も罪を背負うことになるので、犯罪をそもそも起こさせない社会作りが必要なのですが…。

 世の中ってなかなか理想通りにはいきませんね…。



 〈こういう方におすすめ〉
 犯罪者の心理について、まずは雑学としての知識を得たい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1〜2時間くらい。

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