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著…岩合光昭『ねこ歩き』

 「あー、地球に生まれて、良かった!」と心から言いたくなる写真集。

 だって地球には、ねこがいますから。

 ねこに始まり、ねこに終わる。

 ねこ好きにはたまらない写真集です。

 ギリシャ、イタリア、トルコ、モロッコ、アメリカ、キューバ、日本…。

 どの国でも、ねこはねこ。

 どんなに気候が違っても。

 どんなに言葉が違っても。

 どんなにその国の人たちの人種や宗教が違っても。

 ねこはどこの国にいても、可愛くて、気高くて、ミステリアスで、いたずらっ子で、たまにドジで、ツンとしていると思ったら甘えてきて…。

 うーん、なんだか魔性の女って感じ!

 わたしも今後海外を旅する機会があったら、岩合さんのように現地でねこを探して、ねこに話しかけてみたいです。

 ねこに惹きつけられずにはいられません!

 いや、旅の途中ではなく日常生活であっても、ねこがフラリと現れると「あ! ねこ!」と思わずねこについて行きたくなります。

 わたしも岩合さんのような写真が撮りたい!

 岩合さんが醸し出すねこ好きオーラと、ねこを尊重し、「ねこからお許しが出たら写真を撮る」(と、以前テレビ番組でおっしゃっていました)というスタイルも素敵。

 なお、この本の数ある写真の中でもわたしのお気に入りは、単行本版P105掲載の写真。

 ねこたちが雪の上を歩いていったので、その足跡の様子が写っています。

 それについて岩合さんが書いたコメントは「雪に梅の花が咲いています」。

 おしゃれ!



 〈こういう方におすすめ〉
 道端でねこを見かけるとついていきたくなる方。


 〈読書所要時間の目安〉
 30分くらい。

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