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編著…パイインターナショナル『世界 幻想とファンタジーの情景』

 まるでおとぎの国を旅しているかのような気分になれる写真集です。

 ブルーベル、菜の花、ルピナス、桜といった草花が咲き誇っている所を見ていて、わたしは「ここには絶対妖精がいる…!」と勝手に確信しました。

 妖精や小人や喋る動物やプリンセスやオラフがいそうな、メルヘンチックで夢いっぱいな場所がいっぱい。

 また、柔らかな虹のヴェールを作り出す滝や、きらきらとロマンチックに輝く満天の星空を見ていると、「…ん? わたしって今、本を読んでいるのよね? あの世にいってないよね? これは天国の光景?」と少し不安にさえなりました。

 また、ギリシアの「ナヴァイオ・ビーチ」の開放感もたまりません!

 なんですかこの、サファイアのように輝く鮮やかな青い入り江は…!

 こういうところで「飛べない豚はただの豚だ」と名ゼリフを呟いてみたいです。

 また、この本の後半には、ダークな物語をも想像させる場所も紹介されていて、ゾクッとしました。

 特に圧巻なのはポーランドの「聖バルトロメイ教会」。

 なんと、三千もの骸骨が壁にびっしりと飾られています。

 ここは、疫病で亡くなった方たちの共同墓地なのだそう。

 遺骨が几帳面に積み上げられたこの様子を見て、わたしは「怖い」というよりもむしろ「美しい」と思いました。





 〈こういう方におすすめ〉
 目の保養がしたい方。
 ファンタジックな世界観が好きな方。

 〈読書所要時間の目安〉
 30分〜1時間くらい。

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