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写真・文…松原卓二『りすぼん』

 ふわふわのしっぽ。

 ちっちゃくってキラキラのおめめ。

 真っ白なおなか。

 そんなラブリー小動物「リス」がおうちの庭にヒョイっと現れたという著者の本です。

 愛らしくそしてたくましい野生のリスたちの生態を、写真と文章で解説。

 写真から「これを撮った人はリスにハートをノックアウトされている!」ということが伝わってきます。

 ユーモラスなしぐさ。

 半笑いのような表情。

 リスの毛の一本一本の感触まで想像出来る見事な写真。

 もふもふ好きなわたしも心をがっちり掴まれました。

 また、文章から著者のいいひと感も伝わってきて楽しいです。

 この本の世界で悲しいことや辛いことは起きません。

 あるのは、小さな命を次世代へと繋いでいくリスたちによる日々の暮らしと、リスたちに萌えている写真家やその周りの人々の気配のみ。

 読んでいると幸せな気分になれます。

 世の中も、この本の世界のように平和だったら良いのに…。

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