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ホセ(さみだれうさぎ)
2019年10月17日 21:02
曇った窓ガラスを拭いきれずに涙を流す己をよそにただひたすら穏やかな表情で料理をする婦人召使という身分に誇りを持ち始める貴女なぜあなたはぼくの傍にいるのか その日は不思議だった満月の未知なる白い影そこにあるのは貴女とわたしの残影まるでコーヒーに浮かぶなまくりーむのようになめらかでおだやかでそしてせつないわたしたちの化身。 月はそれをおしげもなく私たちの頭の上にこぼし、優しく
2019年10月14日 12:40
食べていると安心する。 わたしはデイブ。通勤時間。走ることはないけれど、まあるいどでかい握り飯が転がるように坂を下るわたし。 みんながわたしを物珍しそうにみるのがたまらなく好きなんだ。 帰宅後、唯一の楽しみである夕飯を食べながら、三日月をみておもう。「たくさん食べてまあるくなって!」満腹感に満たされながら床につくデイブはいつのまにか夢の世界へ・・「ねえ、デイブ、夢
2019年8月22日 13:29
おれは盗人。飼い猫のくーちんが死にそうだ綺麗な茶と黒の三毛猫その模様の中に吸い込まれそうなほど、わたしはくーちんそのものとなっていた くーちんには食べ物が必要だビー玉みたいなまあるい目でわたしをみる雌猫うねる尻尾がまるで蛇のようで、長いものにはまかれたいと思う程に愛していた 満月の夜中、盗んだものたちと共に、唐草模様のふろしきに包まれるくーちん盗人の背中にもたれ、