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イシュマエル・ノヴォーク『セヴ』を読んで(ネタバレあり)
注意:この記事は『セヴ』のネタバレを含んでいます!
ネタバレがダメって人はまずは『セヴ』を読んでから!
SFを読むのが好きだ。
SFの世界は、現実の一部分を誇張して、或いはまったくなかったことにして、わたしたちの今いる現実との差を突きつけてくる。
だからSFは、わたしたちがそれぞれ抱えている現実の写し鏡でもある。
『セヴ』を読んで私が見たのは、「道具として扱われる人間」だった。
物語はアルマ
何も持たないぼくらが見る幻想;『悪女入門 ファム・ファタル恋愛論』を読んで
この本を読むきっかけは、のな(@ThiriAkutagawa)さんが動かすdiscordサーバーに参加したことだ。
私にとってファムファタルは「男性を破滅に導く」という程度の認識だったため、ファムファタルについての基礎知識を得るために読んでみたがヒロイン論としても面白かった。
この『悪女入門』という本は「悪女を目指すための入門編」を意味しているらしく、ときおり著者が「あなたがもしファムファタルに
『血と言葉』を読んで,えぐられている
人格OverDriveさんで連載されている『血と言葉』を読んでいる。そしてラストまで読み終えた。
この感想文は説明のために多少のネタバレを含んでいるから、まっさらな状態で『血と言葉』のことを知りたいよ!って人は、webで無料公開されている今のうちに読んでおくといい。
現在 ↓ で無料公開中(期間限定)
さてさて。初見では「第9話:手製の銃(1)」で持ってかれちゃった♡
いや、1話から4話まで
『☆』を読み終えたので未読の人にオススメしたい
◼️どこから書きはじめればいいのか
『☆』(ezdog.press/star)を読み終えた。最高だった。マジで。『☆』は間違いなく面白い。
もし見ず知らずのあなたがこの一文を読んで素直に「読んでみようかな」と思ったなら、ここから先の私の文章を読む必要は全くない。すぐにリンクを辿って読み進めることをオススメする。
すべて無料で読めるし完結している。
もうちょっと『☆』のことを詳しく紹介してよ、
『☆』;読み始めの印象を忘れたくない
■深夜に鳴ったTwitterの通知
「……さんにフォローされました」
深夜にぽこんと鳴ったTwitterの通知。ただの日常垂れ流しアカウントがフォローされることは滅多にない。bioに特徴的なことが書かれているわけでもないし、固定ツイートが本を読む人間であることをかろうじて表しているだけだ。
通知欄によって共通のフォロワーが2人いることがわかり、そこで私は少し納得する。読書アカウントから辿られてい
人を理解することと自分を知ること;『春にして君を離れ』を読んで
ちょっと語りたくなってしまう本を読んだので、熱が冷めないうちにメモ代わりの感想を書く。
アガサ・クリスティーはこれを恋愛小説のくくりに入れたらしいけど、これ恋愛小説かな?(ある種の愛の話ではあるかもしれない。)
内容はミステリーではないけれど、徐々に色々なことが明るみなっていくという点ではミステリー仕立てといえる。そして読後感はひどく哀しい。
あらすじと主人公ジョーンの人間像
あらすじ
主人