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【エッセイ】深夜ー自己という枠を越えた感性を感じるー

深夜一時を過ぎていた。
え〜、もうこんな時間かあ。
なんかたまらんなあ。

妙な寂寥感と、
静かで自分の奥深くから感じる「これだな」と言う感情。

「これが自分のありのままの姿の一部なのだなあ」と。

つまり、
なんだか今の状態が自分に「あてはまってる」「しっくりくる」というような生の状態。

余計な感情から遠く離れ、心はここにないかのよう。
深夜だから感じる特別な静寂。

静寂の中で見出す自己。
だから深夜はやめられない。
この夜ならではの静けさが、好ましいのだ。

こんな時間帯は、エモーショナルでけだるげな、視線がからみつく、
視線で愛を語る男女の愛、というようなゆるやかに物憂げで魅惑的な
アイデアが糸がほどけるようにゆるやかに私の中へ流れ込んでくる。

なんとも芳醇な、甘い時間。
何でこんなに切ない気持ちが沸いてくるのだろう。
ありありと感じるのだろう。場合によっては、泣けてくる。

これは実に不思議だ。
自己という枠を越えた感性の存在を感じる。

この体のこの記憶では体験して無いけれども、
感性レベルでは既に経験済みなのかもしれない。
それは前世なのか、パラレルワールドなのか、
他の感性との対話が見えないところで行われているのか。

とにかく、不思議だ。
この世は、わたしが思っていたよりロマンに満ちているのかもしれない。

気づけば、軽く二時をまわっている。
そろそろ寝よう。ロマンに満ちたこの世界で、眠りに落ちるのだ。

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