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初めての自作ピンホール写真集

10月末に、ピンホールカメラで撮影した白鳥たちの写真を集めて一冊の本を作った。初めての自作写真集だ。写真処理会社のデジタルプリントサービスを利用したいわゆる“アルバム”だが、それでも一冊に纏まるとそれぞれの写真が語りはじめて小さな物語のようになった。

ちょうど11月に再び日本へ行く予定があったので、欲しい人がいれば声をかけてくださいとFacebookに書いたところ、思いのほか多くの人から「購入したい」という声が届いた。そして、さらに10冊印刷して日本へ持参した。

写真集を購入してくれた中の一人はわたしの幼馴染みだった。彼女は、わたしが撮った写真や、わたしが描いた絵を見ていると、まるでわたしと一緒にその場に佇んでいるように感じられ、言葉を超えるコミュニケーションを通してさまざまな感覚を受け取れるのだと言ってくれた。

また、15年以上ぶりに再会した人からも「一ファンとしてあなたのピンホール写真やパステル画、文章を楽しんでいる」と言われ、予期せぬレスポンスを受け取った。彼女もまた、わたしの写真や絵を通して静けさと同時に言語を超える感覚を味わい、わたしが書く文章には不思議といつも共振するのだと話してくれた。

今回の日本滞在中には、思いがけずたくさんの人から、わたしが作る写真や絵が好きだと言われ、思っていたよりもずっと多くの人がそれらを見て、さまざまな感覚を受け取っていることを知った。

写真も絵も作るだけで満足していたけれど、それらが人の目に触れ、人に届くことによって、予期せぬ共振や反応が起きること、そして思いもよらない応えが返ってくることを知り、まるでサプライズギフトを受け取ったような気分を味わっている。


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