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「また、読み返したい。」note保存記事

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また読み返したいような、noteの記事を保存していきます。
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2020年8月の記事一覧

『本の読める場所を求めて』を全文公開します(1) 目次・はじめに

本を、読む。こんなシンプルなことが、どうして放っておかれているのか。 「書を携えて、街に出る。人が人といてひとりになるためには こんなすったもんだが必要なんですね」 ――片桐はいり(俳優) 本はあっても、読む場所がない! 家でもカフェでも図書館でも……ゆっくり読めない。街をさまよう。 だから、「今日はがっつり本を読んじゃうぞ~」と思う人たちが 心ゆくまで「本の読める」店、「fuzkue(フヅクエ)」をつくった。 本と、光さえあればできるはずのものが、どうしてこんなに難しいん

東洋哲学本50冊よんだら「本当の自分」とかどうでもよくなった話

「好きなことで生きていく」ため会社をやめて 「好きなこと」が見つからずに5年がたった。 ウケる。 いや、ウケている場合ではない。 会社員 → 地方移住 → フリー を経て、 はては芸人までやって30代無職にいたる、 色々ためしたけど何もモノになってない感じは、「現実」という名の銃口をぼくの額につきつけている。 こ、これがゲンジツ... 地に足をつけて仕事がんばるか... と、ならないのが生来のニート気質をもつワイである😘 コロナ自粛に乗じて俗世に別れを告げ、

僕らが生きてる日常は「誰かに作られた日常」だ。

誰かに作られた日常だったのかもしれない。 ふと、二時間ほどの限定公開トークイベントを終えた帰路で、そんな気づきが頭をよぎった。 夜の二条城のお堀は静かで、目を凝らして見ると車のヘッドライトに反射する鳥の目が二つ光る。じっと水に浮かんでいる。寝ているのだろうか。プカプカと熱帯夜のおそらくは緩いであろう水の上にたゆたっている。 明日、何があるのか把握してない日々が続いた。 周りからも目に見えて「忙しそうだね」と心配されるほど、スケジュールも僕自身も余裕がなかったのだろう。余裕

サウナで学ぶ心理的安全性

以前は週7~7日くらいは酒を飲んでいたが、最近は飲みに行く機会が減ったこともあり、いい機会なので健康的な生活を心がけている。 食事はカロリーやPFCバランスを考えて9割自炊、朝のウォーキング、週3~4回ほど筋トレ、週に2回ほどプールで泳いでいる。用事がなければ酒も飲まず、睡眠も6~8時間は確保している。控えめにいって健康だと思う。 しかしその中でもサウナは格別だ。自分はサウナ歴2年くらいのペーペーではあるものの、体調維持や疲労回復の手段としてサウナは欠かせない。 さて、

ワールドトリガーに学ぶ人材育成術

ジャンプSQで連載中の『ワールドトリガー』に登場する大人や先輩たちはめちゃくちゃ人材育成に力を入れているので、彼らに人材育成の秘訣を学んでみましょう。 ワールドトリガーって何?という方は先に下記の記事をどうぞ! ストーリーの重大なネタバレはありませんが、設定バレ・微バレはありますのでご注意ください。 子どもの人生は子どものもの。本人の意思を尊重するワールドトリガー世界の大人や先輩たちは、本人のやる気と意思を最大限尊重しています。 象徴的なのが、主人公の修が防衛任務で大けが

天才について考える。

天才は、やっかいなものだ。 さまざまな分野で活躍する天才たちについて、かつてのぼくは仰ぎ見ることしかできなかった。尊敬したり、見倣ったりするなんて、とんでもない。富士山やナイアガラの滝を見るように、ただただ「すげえなあ」とあきれ果てるだけだった。理解しようともしなかったし、できるとも思えなかった。 しかし、辞書を引くのは大切だなあ。あることばとの出会いで、その考えを改める。広辞苑の第七版、「インスピレーション」の項に登場する、こんな一節だ。 インスピレーション【insp

オンライン時代のあたらしい取材のかたちはzoomじゃなくてラジオだと思う。

コロナ禍で以前のような取材がやりにくくなってしまったなか、各メディアの編集さんやライターさんはいま、どのように取材をしているのだろう? 僕も例に漏れずzoom取材などやってみたりしたけれど、それはそれでなんというか限りなく「慣れる」に近い「やれる」というだけで、格別あたらしい発見があるわけではなかった。今後通信環境もさらに良くなって、画面の解像度が上がるほどに、その人の所作やしぐさ、間(ま)といった、リアル対面取材で当たり前に感じ取っていた機微に気付けるようになるのだろうけ

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UXデザインの一番小さなはじめ方

UXデザインの日常的なトレーニング方法をご紹介します。 「UXデザイナーになるために、どんなことか始めたら良いのですか?」 「最初の仕事がもらえなくて、なかなか実績が詰めないのですが...」 最近こんな相談を受けることがあったので、アドバイスしてみたことをまとめてみます。 結論からお話すると、「日常の多くはUXをデザインできる」ので、ちょっとした気の持ちようからすぐに実践をはじめることが出来ます。 日常の全てはUXデザインの実践の場である基本的には、日常の全てのタスク

大学で一番力をいれるべきなのは「勉強」である

大学は勉強をする場所である。当たり前すぎるほど当たり前のことだが、私は一に遊び二にバイト、単位なにそれおいしいの?いう調子で大学生活を送った元気な不良大学生であった。そもそも田舎の高校生だった私は受験の時点で「学位」の概念を持ち合わせておらず、偏差値と照らし合わせて入学できるかどうかで大学を選んだと言っても過言ではない。 大学で勉強する意味もよく理解していなかったし、大卒の資格を得ることによって就職の幅が広がることと4年間の自由な時間が買えるくらいにしか思っていなかった。大学