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「また、読み返したい。」note保存記事

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また読み返したいような、noteの記事を保存していきます。
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#日記

「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」——くどうれいんさんによる「日記の練習」がはじまります

小説、エッセイ、短歌、俳句とさまざまな文芸ジャンルで活躍する作家、くどうれいんさん。自身が創作する上でとても大切な要素になっているのが「日記」です。そんなくどうさんにとって日記とは何なのでしょうか。 「日記の練習」をはじめます 十代後半、すべての歌がわたしのことを歌っているように感じた時期があった。風が吹いても魚が跳ねても自転車からへんな音がしても同級生が捻挫しても、それがわたしの人生のとびきりの出来事だと本気で思った。毎日書き留めておきたいことがありすぎて、それなのに、書

嫌なことからは逃げてもいいけど、緊張にはむしろ飛び込んだほうがいい

はじめて壇上に立って、数百人の前で話したときのことをよく覚えている。マーケティング系のカンファレンスで登壇の機会を手にしたのだ。半年くらい前からずっと緊張していた。壇上でどんな服を着て、どんな立ち振舞をするべきか、という些末なことまで、何度も頭のなかでぐるぐると回っていた。当日は平静を装っていたけど完全に舞い上がっていた。何を話したか、客席の反応はどうだったか、今となってはまるで覚えていない。ただやりきったことで安堵し、満足してしまっていたのだ。 あれから10年がたち、年間

「やりたい事」はあなたを幸せにしない

もう15年くらい前になるか。 自衛隊のパイロットを夢見て何年もただそれだけを追いかけていた年下の親友が、山口の宇部空港で行われる最終試験まで行って落ちた。携帯のメッセージで不合格の連絡をもらってから、2ヶ月くらい音信不通になっていたのだが、ある日突然連絡が来て会うと、彼は意外とケロッとしていた。 お互い試験のことには触れず、今何をやっていて次に何をやる予定か、そんな事を話しながらいつものように街をぶらぶらし、やがて海の見える公園にたどり着いた。普段あんまりそんな事はしない

北の国から、おしらせと近況報告

noteに文章を載せるのは一体いつぶりだろうということで、すこしの緊張感もありつつキーボードを叩いております。キーボードといえば、重い腰をあげて数年ぶりにMacを新調したら(そう、話題のM1くんです)、今までの苦労はなんだったんだというサクサク快適な使い心地で、キーボードの打鍵感もほどよくて、画面もくっきりはっきり美しくて、え、現代こんなに進んでたの?と浦島太郎の気分です。 そして今回から、note以外の場所でも読めるようにしたいなと思って、Notionでも公開することにし

会社やめてアフリカで10億円の前澤ファンド通過した話

こんにちは、なつめぐです。 コロナで先行き不安な2020年いかがお過ごしでしょうか。 ぼくも完全に自粛モードで、ここ数日間一歩も外出せずに家で料理とZoomで打ち合わせばかりの日々です。 こんな状況の中ですが、10億円の出資を得られるチャンスがある元ZOZO前澤さんのファンド「前澤ファンド」を通過しました!ありがとうございます! 「通過」と言っても書類でまだ先があるので、まだまだなのですがとても良い機会をいただけて感謝の限りです。ありがとうございます。 このnoteで

人生は成長ゲームじゃない!!

人生なんて、所詮はロールプレイングゲーム。自分がストーリーの中で生きているつもりで、困難もレベルアップの機会と捉えればいい。 こんな話を僕自身もインタビューで答えることがある。ビジネス系のサイトでは、こんなインタビューをよく見かける。 僕自身は、そのような価値観だ。役立つ情報で、伝えることはいいことだと思っていた。しかし、最近、新人漫画家と一緒に新作を作るために、過去、自分に影響を与えた作品と再度、向き合っている中で、その考え方に疑問を持つようになってきた。 この価値観

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メディアとしての写真が「媒介」するもの

3時間目開始まであと19分。で書けるテーマでは本来ないので、エッセンスだけ短く行きますね。 12月7日に関西大学で講演の予定なんですが(一般公開なので、お時間あればぜひ!)、その一つの目的は、写真を撮る学生さんたちに対して「写真」というものの属性を、今一度考えてもらうきっかけを作れればと思ってるんですね。というのも、いまさらマクルーハンを持ち出すまでもなく、写真という表現はある種の「メッセージ」を伝えるコンテンツでありながら、この世界の実相を媒介して伝える「メディア」的特性

「きっといつか」が叶った場所で、1周年を迎えた日。

6curry Community Creatorの彩です。 今日は恵比寿KITCHEN 1周年のパーティーでした。 そこで、この1年をちょっと振り返ってみようと思います。 ==== 1年前の今日、2018年9月18日に6curryKITCHEN恵比寿がオープンしました。 前の週の金曜日、9月14日にCAMPFIREでファンディングしてくれた人たち向けに盛大にオープニングパーティーをして。 祝日明けの9月18日。 来てくれたお客さんは、会社のメンバーを除くと3人だけ。

「感動した!」と言ってもらえるぼくの料理には、圧倒的な戦略とロジックがある

はじめまして。鳥羽周作と申します。「sio」という代々木上原のレストランでシェフをやっています。 このnoteでは、ぼくがふだんどのようなことを考えながら料理づくり、お店づくりをしているのかをお伝えしていければと思います。 * ただの「おいしい」ではなく「感動した!」と言われたいぼくが目指すのは、ただの「おいしい」ではありません。「感動」です。 日本に「おいしい」お店は無数にありますが、「感動」まで提供できるお店は少ない。お客さんを感動させないと、その他大勢に埋もれて

「わからない」を認識することは大事な一歩

「わからない」と言う事実を把握することが大切だ。 どう思う?どうしたらいいかな?何をしたらいいだろう…という相談が基本的にうちには多い。まず僕らが行うことは「わからない」ことを把握していくことが最初の一歩となる。 なんとなく世の空気として「わからない」ことは「よくない」と思われている節がある。なのでわかったふりをするなんて言うケースもあるがそれが一番危ないと思っている。わからないことは決してダメなことでも、恥ずかしいことでもない。わからないことに目を背けることの方がはちゃめ

「料理ができない」と嘆いていた、かつての自分に話したいこと

「半年間で、人は『料理ができない』から『料理ができる』と言えるようになるのだろうか?」 この問いには、自信を持って「できるようになる」と答えられる。なぜなら、27年間「料理ができない」自分自身がそうなったからだ。 ・・・ ■ 自分は「料理ができない」と思っていた思えば、「自分は料理ができない」と思った原体験は、母さんかもしれない。母さんは、料理ができる。 栄養バランスを考えながら、自分が食べたいもの、季節の野菜を取り入れて料理をつくってくれる。とはいえ、手作り至上主義

君の想像力を走れ

「不安」は誰にでもある。今日の自分が自分らしいか。これまでの自分はどうだったか。今の進む道は正しいか。まわりの人はどうなのだろう?と、そうやって自分や周辺を振り返るときに突如「不安」というものに襲われる。 僕だけじゃなく、これを読んでるあなたにも、あなたの隣に座る知らない誰かさんにも「それ」はある。不安を感じる時、僕らは大抵「孤独」の中にいる。急に心臓がぎゅっと苦しくなるような、あの感じ。心の中で渦巻く不安。じわじわと体に染み込んでずっしり足並みが遅くなる。 暮らしや仕事

今日の「10分間」で書けること

たまたまご縁あって、ぬえの松倉さんにお会いして、お話を聞くことができました。毎日noteを書いていて、このまえ365日達成したそうです。 そのとき聞いたことが、今も頭の中に残っています。 それは、デバイスを問わず・本文から書きはじめて(書き終えた後にタイトルをつける)、10分間で書ききること・見直しはせず誤字脱字は気にしないこと。 それを自分に課していたそうで、その制約があったからこそ毎日書けたのかなと思いました。 自分の場合、筆無精というか、「自分が納得したものしか

最初のひとりになれないのなら、最後のひとりになりたい。

  高校生の頃、誰かの誕生日の0時ちょうどにお祝いのメールを送るのが仲間内での恒例だった。 それが何人から来たとか、お気に入りのあの子から来たとかいうのが一種のステータスにもなっていた。 内容はシンプルな一言だったり、この1年であった出来事に対する感謝の気持ちだったり、人によってさまざま。 年に一度自分と相手との関係性を言葉にして確かめあうような、そんな意味を持っていた。 その日は、当時付き合っていた彼女の親友が誕生日を迎える前日だった。 「明日〇〇ちゃんの誕生日