ハイオク

理想の住まいを手に入れる旅は現在、第三章。駅前の限界集落に家を建てるべく思案中です。第…

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理想の住まいを手に入れる旅は現在、第三章。駅前の限界集落に家を建てるべく思案中です。第一章は、距離の壁にはばまれ頓挫。第二章は、家がボロすぎて挫折しました。インスタはこちら→ https://www.instagram.com/hyoclab/

最近の記事

僕が古民家をあきらめ、新築を選んだ理由(2)

前回の続きとなる第2回は、マンションリノベでつまづいた住宅ローンの話を書きたい。 銀行は人と建物を選ぶここまでの経験で分かったのは、住宅ローンは「低所得者の味方をする仕組みではない」ということ。 かなりのお金を長期かつ低金利で貸す住宅ローンは、銀行の立ち場からすると「儲けが少なくてリスクの高い」金融商品。 だから銀行は、返済できるか怪しい人(=低所得者)には貸さないし、返済が滞ったときは家を差し押さえて現金化するので、お金にならない家(=古いマンション)には関わりたくな

    • 僕が古民家をあきらめ、新築を選んだ理由(1)

      ここ3年ばかり古民家をセルフリノベする暮らしに浸かってきた。 古い家を格安で手に入れ、好きなようにDIYする過程はとても楽しいものだった。素人ながら建築のスキルが少しずつ身につき、道具も揃い、やれることが増えていく日々は、自分の知的好奇心も満たせてとても充実していた。 そう、これは過去の話だ。 古民家を直して住むことはロマンもあって楽しかったけど、二度チャレンジして二度とも敗れ去った。一度目は距離の壁にはばまれ、二度目は家の状態が悪すぎて。 二度目の挫折についてはまだ書い

      • 海をのぞむ古民家、売ります(福岡県糸島市)

        (こちらの物件は購入者が決まりました。多数反響ありがとうございました) 「移住したい街ランキング」でいつも上位をにぎわす糸島市(福岡県)の古民家を手放すことにしました。 ▼糸島の良さが知りたい方は以下を参照ください 自分でリノベーションしようと1年格闘しましたが、住みながらの改修には限界がありやむなく断念。この家や環境を気に入ってくれる方にお譲りいたします。 ロケーションについて海を臨む高台にある2階建ての古民家です。糸島の良さに気付いてから、3年がかりで探し当てた物

        • 海辺の街でセルフリノベはじめました

          九州のとある海辺の街でセルフリノベをはじめました。ながらく空き家だった築60年の古家を買って、現在進行形で改修を進めているんだけど、同じような暮らしがしたいと考えてる方の参考になるように、そしてボロ家が変容していく過程のアーカイブとして、これから少しずつ情報を発信していきたい。 冒頭の画像は購入当初の状態。この7〜8年、誰も住んでなかったようで周りはジャングル、家は廃墟寸前。ご近所さんにあいさつ周りしたら、ほとんどの方に「建て直すんでしょ?」と言われ、「自分で直して住もうと

        僕が古民家をあきらめ、新築を選んだ理由(2)

          古民家のセルフリノベに失敗した話(2)

          最近流行りのセルフリノベーション(以下、セルフリノベ)に失敗した話を前回書いた。 これを読んでくださった方から、続編待ってます!との声をいただいたので、遅くなったけど今日は第2回を書こうと思う。 大丈夫?壊す前によく考えよう僕が買った古民家は一見すると古風なつくり。だけど途中で安易なリフォームがくり返されたのか、床や天井が妙に現代風だったり、味気ない様相を呈していた。 この雰囲気がどうしても嫌だったので、スケルトンにして自分好みの空間をつくろうと、最初の工程は解体からス

          古民家のセルフリノベに失敗した話(2)

          里山にある古民家、売ります(福岡県)

          (こちらの物件は購入者が決まりました。多数反響ありがとうございました) 福岡県の北西部、筑豊エリアにある古民家を手放すことにしました。自らの手でリノベーションしようと1年格闘してきましたが、距離の壁に阻まれやむなく断念。。この家や環境を気に入ってくれる方にお譲りしたいと思っています。 このご時世だからこそ、密閉も密集も密接もない田舎の古民家に移り住む選択を考えてはいかがでしょうか。 古民家のご紹介 緑あふれた環境にひっそりと建つ落ち着いた風情の古民家です。時折りウグイス

          里山にある古民家、売ります(福岡県)

          古民家のセルフリノベに失敗した話(1)

          このごろ流行りのセルフリノベーション(以下セルフリノベ)だけど、成功談ばかり目にして、失敗談を聞くことが少ない。プラスの面しか知らないと、失敗した時の代償が大きいので、あとに続くひとのために今回は僕自身が「セルフリノベで失敗した話」を書こうと思う。 家は安さで選んではダメセルフリノベに失敗した原因はいくつかあるんだけど、ひとつ目は「家を買う」段階での失敗。 「家を買うなんてリスクが高すぎる!」と考えてるひとは、以前の記事を参照ください。 まず何を失敗したかというと、買っ

          古民家のセルフリノベに失敗した話(1)

          目的は、家を手に入れることではなかった。

          今から半年ほど前、家を買った。九州の田舎町にある古い家で、解体予定のものを格安で手に入れたのだ。 「家を買いたい」ということについて、これまで色々書いたけど、僕は「住むための家」というよりも、「手を入れるための家」が欲しかった。なんでそんなことを思ったのか、その理由を今日は書いてみたい。 ひとは幸せに暮らすために生きている多くのひとが感じたと思うが、東日本大震災、そして熊本地震を経て、仕事を第一とする生き方に疑問を抱いた。これから何十年も仕事するために生きていくのか。いや

          目的は、家を手に入れることではなかった。

          お金がないひとのための住宅ローン入門

          お金もないのに300万で家を買う!と決めた僕ですが、今回は「どうやって住宅ローンに挑んだか」を紹介します。 これまでの経緯は、以下の記事を参照ください。 住宅ローンはどこを選ぶべきか? いきなり結論からいうと、お金がないひとはJAバンクへ相談に行きましょう。それはなぜか?について書きます。 家の価値がゼロになるたとえば2,000万の家を建てたとして、20年後に家の価値がゼロになるのが日本という国です。 この場合、家の価値は1年ごとに100万ずつ減っていき、もし20年

          お金がないひとのための住宅ローン入門

          高くて家が買えないなら、安い家を探そう

          前回「300万で家を買う豊かさ」の続き。今回は、お金をかけずに家を買う方法、いわゆる「How to」のお話。 田舎には300万以下の物件がたくさんあるんだけど、僕がそういう家にどうやって出会ったか。どうして購入を決めたのか。その理由を以下、書いていきます。 一つ目の落とし穴家が欲しいとなると、大抵の人はまず不動産サイト(=SUUMOやアットホーム等)を当たると思う。 ここが一つ目の落とし穴だけど、戸建ての格安物件は「家」として売られていない。「土地」として売られているの

          高くて家が買えないなら、安い家を探そう

          300万で家を買う豊かさ

          賃貸か持ち家かで言うと自分は断然「持ち家派」だ。賃貸のどこが嫌なのかは、大家さんの気持ちから逆算できる。 1)家(戸建/マンション/アパート)を貸す大家は「安く作って高く貸す」、その利ざやで生計を立てている ↓ 2)立地や広さで家賃の相場はおおむね決まるから、儲けようと思うと、安く作るしかない ↓ 3)安っぽい家に住むと、心も安っぽくなる という三段論法だ。 賃貸派の方はここまでの話を聞いて、 「いやいや、それは分かるけど、家を買うのは結構のリスクですよ!」 と反論する

          300万で家を買う豊かさ

          住みたい家がない

          3年くらい前の話だろうか、戸建てに住みたいと思って賃貸を探し始めた。しかし、いざ物件を見て回ると家賃も高いし、デザインもイマイチで、住みたいと思える家が全然ない。 そうこうするうちに賃貸で探すのは諦め、売買で探しはじめたんだけど、そこから急に視界が開けた。家なんて何千万もする買い物だと思ってたけど、300万も出せば家が買えることに気付いたのだ(当方、福岡県在住)。 しばらく300万円の戸建てを探してみて分かったのが、300万はまるっと土地の値段で、建物の価値なんて1円もな

          住みたい家がない