見出し画像

私は私のままで生きることにした②

こんにちは。なごみ地蔵です☺

本日も、「人と比べることで自分の無力さを感じ、自分が価値のない人間だと思ってしまう」という方に向けての記事です。

今回は、前回ご紹介した「私は私のままで生きることにした」の後半部分(Part4からPart6)について、前回と同じ要領で印象的だった内容を各パート3つずつご紹介していきます。

まだ前半部分を読んでいない方は、こちらの記事も読んでいただけると嬉しいです☺

Part4 共に生きていくためのto do list

*寛大な個人主義者になること

ここでは、『嫌われる勇気』が日本と韓国でベストセラーになった理由について、著者の考察が書かれています。

両国の共通点は、超集団主義社会であるがゆえに、経済水準が高くても幸福度が目に見えて低いことにあります。

『嫌われる勇気』が爆発的に売れたことは、両国民が他人の目を恐れて生きていることを裏付けており、集団主義社会で生きることの面倒くささをも表していると言えます。

筆者は「嫌われる勇気」より大切なのは、「寛大な個人主義」であると述べています。

研究によると、個人主義社会は、反社会的行動が多いという一般的なイメージとは裏腹に、親切さ、寛大さ、社会的協力と結びつく社会で、お互いのありのままの姿を尊重するので、温もりのある関係がつくられるのだそうです。


*憎まれることを恐れて、いい人になるのはやめよう

自己肯定感が今より低かった学生時代は、多くの人から好かれる・認められることで、自分の存在価値が高まると思っていたので、八方美人と言われるような振る舞いばかりしていました。

「私は人と対等な存在であって、弱者ではなく、
誰かが私を嫌っても、そのせいで私の人生が
ぶち壊しになるわけではない。
だから私はもう、憎まれるのを恐れて、
いい人であろうとするのはやめようと思う。」

最近になってようやく私もこう思えるようになってきました。


*誰とでも仲良くしようと、頑張らない

これは、ひとつ上で書いたことに通じるものがありますよね。

「私たちは他人の領域を侵してはいけないけど、
自分の領域も守ったほうがいい。」

HSP気質な私にとって、自分の領域を守ることの大切さは痛感しているのですが、実践するのはなかなか難しかったりします。


Part5 よりよい世界にするためのto do list

*自分を責めない

これはどちらかと言えば、上記のタイトルよりも、文中の「へその緒を切った瞬間に金づるにつながる」という言葉があることを初めて知ってびっくりしました。

子どもが生まれた瞬間から、親は子育てに多くのお金を使う、ということを意味している表現なのですが、これまで生きてきてこういった言い回しに遭遇したことがなかったので、なんだか新鮮でもあり、少し悲しくも感じました。


*上手にケンカする方法を学ぼう

ここでは韓国社会の問題について、著者の意見が以下のように綴られていたのが印象的でした。

・感情を抑圧したニセモノの調和のなかで、個人は病み、人間関係は腐っていった。
・スポットを当てるべきは、社会の問題を個人の責任感と道徳に依存している後進的な社会システムだろう。
・この社会の問題は、毎日のようにケンカしていることではなく、しっかりケンカできないことにある。


*ときには寄り道してみよう

この章は、いろいろと考えさせられる内容が綴られているのですが、すべてを引用するわけにはいかないので、以下の三段落に絞って紹介します。

精神科医のキム・ヒョンチョルは、
ハンガリー、日本、韓国の共通点として
「寄り道が許されない社会」と言った。
この三国にはもうひとつの共通点がある。
それは、自殺率が高いこと。
(中略)
多くの人が、幸福度の高い北欧の国々を理想と考えているけど、
著述家レオ・ボルマンスによれば、彼らの幸福感の高さは
所得や福祉システムの結果ではなく、
大きな自由度、他人への信頼感、
多様な才能と関心への尊重にあるという。
(中略)
私たちが幸せになるために、生存の問題と同じほど大切なのは、
好きなだけ寄り道のできる自由と、
お互いの寄り道を許容する寛大な目。


Part6 いい人生、そして意味のある人生のためのto do list

*幸せは人生の目的じゃない

アリストテレスが人生の目標を幸福にあると規定して以降、人間は幸福になることを人生の目的だと信じ込みました。

しかし、人間の原始的な感情は、喜び、怒り、嫌悪、恐怖、悲しみ、驚きの6つだと言われており、このうち肯定的な感情はたったひとつしかありません。

このことからも、人は幸福になるために生まれたという現実離れした存在ではないと言えます。

「人生の目的は、人生それ自体にある」という筆者の言葉に、読んでいた私も思わず頷いてしまいました。


*みんながそれぞれに幸せになる

「もっと早く私もこう考えることができていたら、ずっと感じてきた生きづらさから早く解放されていたかもしれない」と思う内容が綴られていたので、自分と似た生きづらさを抱えている方に向けて、一部引用したものを紹介します。

「親は子どもの幸せを心配し、
子どもは親の幸せに対して責任を感じる。
(中略)
でも、相手の感情を操れないかぎり、
あなたが誰かをずっと幸せにしてあげることはできないし、
誰もあなたをずっと幸せにしてはくれない。
他人の幸せは、実際のところあなたの影響圏外のことで、
幸福とは各自が責任を負うべきもの。」


*それでも自分だけは自分を理解してあげよう

今、つらい思いをしている方に届けたい言葉が綴られていたので、こちらも一部引用したものを共有します。

「何かがつらい場合、
それは自分が間違っていたり、
大げさな人間だったり、
能力がないからではなく、
自分はそういう人間だというだけの話。
(中略)
だから、つらい自分をさらに追い込むのはやめよう。
天才たちに悲劇をもたらしたのは、
彼ら自身も自分のつらさの原因を理解できなかったところにある。
(中略)
自分を虐待する自己批判と、
不必要に自責の念を抱くのをやめて、
あるがままの自分を受け入れること。

そのために私たちに必要なのは、
自分を理解する力と、
自分に合った人生のスタイルを選択し、それを尊重すること。」


最後に

前回に引き続き、「私は私のままで生きることにした」で印象的だった内容を、各パートから3つずつ、合計18個紹介してきましたが、いかがでしたか?

今回ご紹介した内容は、私が独断と偏見で選んだごく一部に過ぎず、まだまだたくさんのことが書かれていますので、気になった方はぜひ手にとって見てください。

私は今回図書館で借りて読んだのですが、ところどころにあるイラストも含めて好きになったので、購入しようか考えています。

(あ、でもその前に「嫌われる勇気」を読むのが先かな。
買ってから1年経つのにまだ1ページも読んでいないから…^^;)


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「この記事を読んで良かったな」
「自分もこの本を読んでみようかな」
と少しでも思っていただけたら、
「スキ♡」やコメントをいただけると嬉しいです☺




この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?