見出し画像

シンプルって複雑だ|500文字のエッセイ

東京オペラシティでひらかれている、ジュリアンオピーの展示をみにいってきた。

ぼく的なオピー像は、blurのアルバムジャケットの人。beetlebumからはじまるそのアルバムは、海外の音楽シーンにふれて間もないぼくに、激しく同意を求められるような、強さを持って押し寄せてきた。

その記憶はジャケットとともに鮮明にのこり、かくしてぼくはジュリアンオピーの虜となることになった。

余談だが、Radioheadのアートワークを描いていたスタンリードンウッドもまた、同じような時期にぼくの心に傷跡を残した一人だった。

話を戻す。今回のオピー展は、その昔blurのアルバムとともにぼくの心に残されたオピーへのイマジネーションを一新する展示会だった。

とはいえ何か特別なことがなされていたわけではない。11年ぶりと言われる日本での個展。その間に蓄えられた彼の作品が、作風にしかるべくシンプルにその場に表現されていただけだ。

しかしぼくがオピー展の観覧を終えて思ったことは、「シンプルって複雑だ」ということ。

シンプルさの中には、目には見えないたくさんの複雑さが絡まりあっている。その複雑さを貫く一線が、シンプルと名付けられているのかもしれない。

今日の文字数:508文字

#日記 #エッセイ #毎日更新 #ジュリアンオピー #デザイン #アート #シンプル

サポートいただく度に、声をあげて喜びます。