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なんらかの事情

岸本佐知子さんのエッセイが最高。

日常の中から、ふと知らない場所に連れて行かれたり、
コメディかと思いきや、ホラーだったり、
フィクションのようなノンフィクション。
また、その逆も然り。

空想と現実の間。
そんな言葉がぴったりの作品。

空想と現実の境目がなく、繋がっているような感じ。
きっと岸本さんの頭の中もそうなんだろうな。

私もどちらかというと、日常のふとしたことから、
想像を巡らせることが多いので、共感もしつつ、
こんな人に私もなりたいと思わせてくれる。

社会人という言葉がなんだかしっくりこず、
研修を受けると、マネジメントとか組織論うんぬんという考えは
あまり馴染まないけど、岸本さんのように日常の風景から
楽しい世界が見える想像力のある人になりたいという方がしっくりくる。

乙一さんの「小生日記」
森見登美彦先生の「恋文の技術」に続く、
こうありたいという目標ができた。

岸本佐知子さんの「なんらかの事情」。

日常の発見や空想を広げていき、不毛な空想も掘り進めていけば、
地球の裏側に行き着くことを信じて、今日も私は想像を巡らせる。

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