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『役に立つ!!企画書のプレゼンの仕方』

こうも簡単に企画書を通す方法があるのか。わたしはこの方法を知った時に驚愕のあまり、歩道で遊んでいたミニ四駆をつい手放し車道へ逃がしてしまったのを覚えている。

現在、企画書のプレゼンといえば、パワーポイントが一番効果的と思われがちだが、実はもうそんな時代ではないのである。一言で言えば、古いのだ。
あれは使用してない人の分母があっての使用する人の分子が少ないから目立ち、とりだたされ効果を成すわけであって、2020現代では紋切り型になってしまう。良い企画書も埋もれてしまってはももったいない。

ミニ四駆がちょうど赤信号で偶然他の車と並び止まったのも嬉しかったのだが、この方法を初めて聞いた時には喜びのあまり狂喜乱舞し白のブリーフを丸出しにして偶然通りかかったおまわりさんに怒られたものだ。

それを教えてくれたのが、出会って10日来の嘘つきの親友だが、二回に一回は本当の事を言うし、先日、クッキーとかもらったので信じられる。
それに、マクドナルドのハッピーセットについてくるおまけのおもちゃももらったので、もはや、これは、疑う余地はない。

その友人が言うには、会議室などでプレゼンの時に、

“窓を使う”

というのだ。
はじめは、ウィンドウズを本当の窓と勘違いしたのが発端らしい。コンピューターが苦手、それが功を奏し画期的な方法を生み出したというのだ。

まず、集まったお偉いさん方に窓の外を見てもらう。本来ならスクリーンを下ろしパワーポインターなどを起動させるのが定石なのだが、“窓”なのだ。スクリーンを下ろした時点で、「何か面白い映画がはじまるのかな?」なんて勘違いするお偉いさんもいるはずなので、これは初発から利にかなっている。
10人いたら8人は名作ロッキーとかジブリとかが始まると思っているはずだからだ。

窓の外を見てもらおう。
そこから見える車道に、あらかじめ用意していたダンプカーが登場する。きらびやかな装飾を施したデコレーションダンプカー、いわゆる、デコトラを登場させるのだ。
運転手はシャイな方が望ましい。そうでないと、プレゼンの途中で鳥羽一郎を歌ったり重役に向かって手を振ったりするからだ。

ダンプカーの荷台には、今をときめく池上彰さんを起用。池上さんにプレゼンをしてもらう。さすがの重役も、池上さんに言われたら「そうか、そうですよね」となるはずなのだ。わたしは、「歩きながらお菓子食べるな!」とお母さんに言われても響かないが、池上さんに「歩きながらお菓子を食べてはいけないんです」と、言われたらすぐやめる。だって、おりこうさんだもの。おにいちゃんだもの。

ただし、ニンテンドーDSを10分500円(その場限定)で借してくれる友人が言うにはこの方法は、ダンプカーが登場した時点で別室に連れていかれる可能性があるというのだ。
その場合、テーブルに置いてあるお菓子とかが食べられる可能性があるので、それはそれで、成功である。
おそらく、別室に連れていかれる理由はその企画書の内容を社長が自分のものにしたいかららしいのだが企画書が通った事には違いないのでこれはこれで気にしない。だって、おにいちゃんなんだもの。

この方法には、池上さんのギャラも含めてお金がかかるらしいのだが、友人は手付金五万を支払ったら全額負担してくれると言ってくれた。いい人だ。世の中すてたもんじゃない。
もらったハッピーセットのおまけのお人形は片腕が取れていたけど、とてもいい人だと思った。

問題は、わたしが、サラリーマンでもなければ、企画書を提出するお仕事をしてないという事だ。

企画書とかは書けないので、とりあえず、これから、拾ってきた週刊少年ジャンプとか月刊りぼんとかを全ページぬりえする。

追記:クーピーで。

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