見出し画像

【要約】一流の頭脳

この記事を読むと・・・
・一流の頭脳になるために
・ストレスが脳与える影響 
・運動することで得られる効果

画像1

身近な時間を学びに変える、通勤大学

1. 脳はアップグレードできる

画像2

脳機能を向上させるための最も有効な方法は運動するということです。運動は体だけでなく脳機能にも大きな影響を及ぼしています。

実験を紹介しましょう。

ある実験では60歳の被験者たちを2つのグループに分け片方には週に数回のウォーキングを1年続けさせ、もう片方には心拍数を増やさない程度の軽い運動を続けてもらいました。実験を始める前とは運動1年続けた後の脳の働き方の変化を調べたところウォーキングを1年間続けた被験者たちは健康になっただけでなく、脳の各領域の連携が強化され脳の働きが若返っていたことがわかったそうです。そしてこれは後に行われた若い被験者の実験データでも同じような結果が得られました。

それだけではありません。心理テストの結果、ウォーキングをしたグループでは自発的に行動したり計画を立てたり注意力を制御するといった機能が向上していたことが分かりました。つまり、体を活発に動かすと脳が若返りさらには脳機能も向上したということです。


2. 脳機能を低下させる天敵

画像3

脳機能を低下させる天敵、それはずばりストレスです。

ストレスを感じると人間の脳内ではコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。このコルチゾールにさらされ続けると海馬や前頭葉といった脳の器官が萎縮してしまうそうです。

海馬というのは記憶力や空間認識をつかさどる場所でありストレス反応を和らげてパニックを防ぐブレーキのような役割も果たしてくれる器官です。
そして前頭葉は抽象的思考や分析的思考を行う場所で、簡単にいうと人の理性を司る器官です。


脳はこの2つの器官が萎縮してしまっているとストレスに対するブレーキが2つとも効かない状態になります。こうなるとストレス状態は延々と続きそれがさらに海馬や前頭葉が委縮していくというループになります。

そこで運動です。運動により海馬の働きが活性化しさらに前頭八の機能も向上します。活性化させてくれるということはストレスに対するブレーキを復活させてくれるというわけです。


3. 運動することで集中力が高まる

画像4


運動するとドーパミンの分泌量が増えこれによって集中力が上がると言われています。
ドーパミンは快楽物質と呼ばれ、気持ち良さや心地よさを感じる時に分泌される脳内物質です。しかし、ドーパミンの役割はそれだけではありません。実は集中力を保つためには欠かせない物質です。

集中力が高まると周りの音が聞こえなくなったりしませんか。これはドーパミンの分泌量が増えると、感覚中枢から伝えられた雑音のボリュームを下げ目の前のことに集中できるようになるからです。

4. 運動をすることによって創造性が高まる

画像5

アイディアは座って考えている時よりも歩きながら考えているときの方が浮かびやすいそうです。運動することによって創造性が増すという事実は数々の実験でも立証されています。

その中で非常に大きな結果を報告したのがスタンフォード大学の研究チームが行った実験で、176名の被験者が屋内や屋外で歩き回ったり座ったりといったさまざまな条件下で、創造性を測る数種類のテストを受けました。その結果、被験者が歩きながらテストを受けた場合は5人に4人の割合で好成績が出ました。特にブレインストーミングや新しいアイディアを出す能力においては歩きながらテストを受けた被験者とそうでない人の成績は60%も差があったそうです。


5. まとめ

今日は一流の頭脳になるためにはどうすればいいのか、をまとめてみました。結果は簡単、運動をすればよい、ということです。この運動は、少しでも効果があるようで、5分でも10分でも歩いたり走ったりすることが良いそうです。

一駅歩くなど、簡単なことも多いはず。新しく4月から始めてみてはいかがでしょうか。

■ 本日のご紹介本


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?