「本屋に行く人は頭がよくなる」
「本屋に行く人は頭がよくなるらしいよ」
高校生の時、幼馴染に言われた言葉だ。
今でも、本屋に行くたびにこの言葉を思い出す。
当時高校生だった僕は正直にその言葉を受け取った。
「へ〜、本屋に行くだけで頭が良くなるんだ」
「本屋に通えば、大学も受かったりすんのかな?」
「なんか自然と知識が身についたりすんのかな?」
とか思いながら、学校帰りに本屋に寄ったりしていた。
最近まで漠然と、
「本屋に行くと自然と本を手にとって、知識が増えてくんだろうな」
と考えていた。
しかし、つい最近、内田樹さんのブログ見て変わった(以下リンク)
上記ブログには学校図書の役割について書かれている。
以下、少し長いが引用させてもらう。
僕はこの文章を読んで、図書館には、
・たくさんの本を目の当たりにさせる役割
・「一生かけても読まない本がこれだけある」と自覚させる役割
・自分の無知を可視化させる役割
があるのだと受け取った。
この記事を読んで想起したのが、幼馴染に言われたあの言葉。
「本屋に行く人は頭がよくなるらしいよ」
本屋という、膨大な知識の貯蔵された空間を目の当たりにする。
それによって、自分の無知さを痛感させられる。
一生かけても読み切れないほどの本に触れる。
そして、自分にはどのくらいの本なら読めるだろうかと考えたりする。
そのようなプロセスを踏んで、自分の脳が変わっていくのではないかと考えた。
「もっと知識を得たい」
「もっと知りたい」
「この世には知らないことがいっぱいあるのかもしれない」
そんなことを、勝手に脳が認識して、”頭がよくなる”のかなと思った。
数年越しに伏線を回収された気分になった。
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