見出し画像

「考え抜け。」


昨日紹介した濱口秀司著・「イノベーションの作法」からもう一つ。


多くの人は

性別や年齢・業種業界・得手不得手が異なるメンバーが知恵を出し合いコラボレーションすることで、

一人では絶対に思いつけないアイディアを生み出せると思っている。

ただ、700以上のプロジェクトを経験してきた著者から言わせれば

これはハッキリと幻想だという。

ただ色んな人が集まって話し合ってもコラボレーションとは何かを定義しなかったら真価は発揮されないどころか、

貴重な時間を消費してしまうから害悪ですらあると。



1+1=2を超える成果を生み出すのは

コミュニケーションの行われる「場」ではなく

あくまで「個人の頭の中」だ。

つまり、一人ひとりが

脳みそをフル回転させて考え抜ぬくことなくして

1+1=2を超える成果は生み出せないんだ。


コラボレーションの真価を発揮させるに重要なことは

コミュニケーションの「量」ではなく「質」で、

その質を高めるためにも一人ひとりが考え抜く時間を多く費やすことが絶対条件なんだ。



じゃあ、なんで一人で考え抜くことがそれほどいいのか?

それは、バイアスを構造化できるからだ。

昨日も投稿したように、

イノベーションに繋がるSHIFTを起こすには

バイアスをぶっ壊すことだ。

で、バイアスをぶっ壊すにはまずバイアスを構造化できないといけない。


チームの一人ひとりが考え抜いたことをシェアすれば

それぞれの切り口を組み合わせることができる。

そしてバイアスが視え構造化されることで

結果的に1+1=2を超えるアイディアを生み出しやすくなるというわけ。




俺はこれからの時代、多様性を受け入れられないと

個人も社会も生きづらくなると思っている。

とういうか、普通に考えて色んな人がいたほうが自分には無い視点や発想を知れて面白いでしょ。

多様性を受け入れないって俺的にはもったいなすぎるんだよね。


ただもし、本気で多様性がある社会を創るなら

同じ社会に色んな人に入ってもらうだけじゃダメだ。

なにも考えていなかったらそこでも結局差別や争いは生まれてしまう。


じゃあ、どう多様性のある社会を創るかというと

上述しているように、一人ひとりがしっかりと考え抜くことだ。

ただ考えるだけでなない。

頭をフル回転させて考えぬくんだ。

そうして一人ひとりが考え抜いたアイディアをシェアし合えば

バイアスが視えてきて何かが生まれる可能性は高い。



結局、一人ひとりが考え抜くことができないと

イノベーションは起こせないんだ。


ただ、その考え抜くことをあまりにも多くの人ができていないと感じる。

この本で書いてあったように

色んな人がいて話あえば面白いアイディアが生み出せると思っているくらい一人ひとりが考えれていないんだよね。

そもそも、考え抜く経験をしたことが無いんだよね。

だって、考え抜かなくても生きれる時代に生きているから。

しかも、考えさせない・考えれない人間を作っている教育を受けてきたから。

そんな時代に生きて、考えれない・考え抜けない人が多いからこそ

普段から考える・考え抜けることができれば

簡単に大衆とは違う世界に行けるんだ。



与えられて満足するな。

常に問いを立て考えろ。


この記事が参加している募集

推薦図書

買ってよかったもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?