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「いかがわしさを持て。」


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では、本題。


映画・「We Margiela マルジェラと私たち」を観た。

世界的に有名なファッションブランド【メゾンマルジェラ】。

メディアには一切顔を出さず素顔を知る人は限られた極少数。そして突如2008年に引退をしてしまった創業者マルタン・マルジェラ。

彼はどんな人物だったのか?を追ったドキュメンタリー映画。

最近デザイナーのドキュメンタリーを観てるけど、彼はその中でも特に異色だ。

普通は創ったモノだけじゃなくてデザイナー自身も前に出て勝負をしているのに、彼はモノだけで勝負する。

しかも徹底的に顔を出さないからその分神秘性が出て、結果的にデザイナーとしても有名になっている。

創ったモノだけで勝負できる天才だからできることだけど、ブランディングやマーケティングの勉強になったな。




彼の才能は安いモノでも、失敗作でも、ボツ案でも、

どんなモノでも一つのシャレたファッションに変えてしまうことだ。

以前紹介したアイリス・アプフェルもこの才能を持っていたから、デザイナーには必須なのかもしれない。

いや、デザイナーだけじゃなく、どんなモノでも良いモノに変えるスキルは誰にでも必要だ。


じゃあ、どうやったらこのスキルが身につくのかといったら、まず発展思考にならないといけない。

多くの人は安いから、失敗作だから、ボツ案だからと見捨てる。

だけどマルジェラは見捨てずにこれをどう発展させるか?どうファッションとして使うか?を想像力を駆り立てて考えたんだよね。

アイディアをどんな所からでも生み出そうとする意識が違ったんだ。

超一流のデザイナーはどんな素材からでも最高のファッションを創る。

三流デザイナーは最高のファッションを素材があれば創れると思う。

素材のせいにする時点でダメ、自分の実力が無いだけなんだよね。




さらにこの映画を観て、「いかがわしさ」の重要性を感じた。

これは発展思考をつくるのにも、超一流になるにも必要な要素だ。

というのも、マルジェラと彼を支えたビジネスパートナーのジェニーはファッションの常識を壊そうと目指していたんだよね。


あらゆる境界を打ち破りたかったんだ。

それを目指せば、最初は当然批難されるし受け入れてもらえない。

実際、無名時代のマルジェラのファッションショーを観た人は、

「今日は見たくないものを見てしまった。」

と言っていた。

当時はそれほど衝撃的なショーをやっていたんだ。

でもジェニーのモットーが、

”負ける覚悟なしに勝利はない”


だったように、2人からすればそれくらいやらないとダメだったんだよね。


いかがわしさを持ち、常識を壊しつづけた結果、今では誰もが大胆なデザインを認めるようになった。




いかがわしさの重要性は去年、孫さんが語っていたこと。


この映画を観てその重要性を思い出した。


常識とはまったく違うことをしたり、ボツ案や失敗作から何か創り出そうとすればそりゃいかがわしいと思われるよな。笑


でも、常識内でウケているだけの状態もどうかと思うんだよね。

それってクリエイティブではないんじゃないかと。


いかがわしく思われようが、どんどん発展していかないと新しく・面白く・価値あるモノは生み出せないでしょ。



どんなモノでも発展させろ。

いかがわしくあれ。


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