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「照らし合わせろ。」


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目だけに頼ると真実は見えない。


情報過多時代で、まともに情報を見るにはどうすればいいか知りたかったら読んでみて!




では、本題。

E.H.カー著「歴史とは何か」を読んだ。

この本はイギリスの歴史学者である著者が、1961年にケンブリッジ大学で『歴史とは何か』と題する講義を行い、その内容を書物としてまとめたもの。


歴史哲学という分野は初めてで難しく感じたけど、改めて歴史を学ぶ大切さを知ることができた。

長年読まれている世界的名著だし一読をオススメする。



正直、この本を読む前から歴史を学ぶ大切さは感じていたし知っていたんだけど、かなり納得させられることが書いてあった。

それは、「照らし合わせる」って考えだ。

歴史から学ぶというのは、決してただ一方的な過程ではありません。

過去の光に照らして現在を学ぶというのは、また、現在の光に照らして過去を学ぶということも意味しています。

歴史の機能は、過去と現在との相互関係を通して両者を更に深く理解させようとする点にあるのです。


著者がこう言っていたように、照らし合わせるものが無いと過去も現在も理解できないんだよね。


たとえば成功と失敗。

歴史を知ればどんな人が成功して、どうやって繁栄したのかがわかる。

それと同時にどんな人が失敗して、どうやって衰退したいったのかがわかる。

こうやって歴史を知れば、


今やっていることは成功例に当てはまるのか?
それとも失敗例に当てはまってしまうのか?


の判断がある程度理解できるでしょ。


逆に歴史を知らなければ照らし合わせるものがないから、いつの間にか負のスパイラルにどっぷり浸かってしまうかもしれない。


歴史に囚われすぎるのは微妙だけど、歴史を知るだけで避けられるリスクはたくさんあるんだよね。

だからガムシャラに今を生きるのは良いことだとは思うけど、それだけじゃなく歴史もしっかり学び、照らし合わせて理解を深めるんだ。




それに照らし合わせることで理解が深まることは、あらゆるものにも共通して言える。


たとえば、離れてみて初めて今までいた場所の有り難みがわかるように。


他にも、物が壊れて初めてその便利さがわかったり、その人がいなくなって初めてスゴさがわかったり。


このように、いるいない、あるない、みたいに照らし合わせることができて初めて理解が深まるんだよね。


いるだけしか、あるだけしか、今だけしか知らない人は、その現状の有り難さがわからないもの。



照らし合わせることが大切だとわかれば、先にキツイ方を知っておいたほうが、経験しておいたほうが良いんじゃないかとも思えていくる。


つまり、いない・ない・失敗を知り経験しておくこと。


キツイ方の照らし合わせる材料を手に入れれば、いる・あるの有り難みを知れるし、経験した失敗を避けれれば成功確率もあがるでしょ。


それにキツイものは先に済ませておきたいでしょ。笑


光があるから闇があるし、強い光からは濃い闇が生まれるんだ。


一方だけ見てたら、どっちも理解はできないよ。


照らし合わせよう。

どっちも知ろう。

理解を深めよう。



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