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勉強初心者に宣長先生が教えたこと。

本投稿の解説

以下の文章は江戸時代の国学者、本居宣長が著した『うい山ぶみ』という本をわかりやすいよう、高校生を読み手と想定して、質問者の生徒とそれに答える本居宣長のQ&A方式で内容を解説したものです。

『うひ山ぶみ』は本居宣長がこれから国学の勉強を始めようという生徒に向けて、勉強方法の基礎を教えるために書いたものです。昔の書籍ですが、勉強に悩む現代の学生にも大いに参考になるものだと思います。

本稿では始めの部分だけしかありませんが、順次書き続けていく予定です。

※国学は日本の歴史・文学・宗教などを総合的に研究する学問ですが、いささか国粋主義的・排他的な面もあり、中には現代では到底受け入れられない内容もあります。

本居宣長は他の国学者と比べてマイルドな方ですが、『うい山ぶみ』内でそういった内容がある場合は高校生を対象としていることを考慮して、割愛していることがあります。興味を持たれた方はぜひ原作に触れてみることをお勧めします。

『うい山ぶみ』Q&A

国学はなにをする学問?

生徒「宣長先生!そもそも国学って何を勉強したら良いんですか?」

宣長「うーん。色々あるけど、大きく分けて4っつあります。まず神話から日本古来の道徳を学ぶ神学。昔の法律やきまり、作法を勉強する有職学(ゆうそくがく)。様々な本から歴史を読み解く史学。和歌や古典などを学ぶ文学の4種類です。つまり、日本の昔のことを学ぶ学問をまとめて国学と言います」

どんな風に勉強したらいいですか?

生徒「じゃあまずは一番良い勉強方法を教えて下さい」

宣長「国学には決まった勉強方法はありません。君が国学に興味を持ってくれたなら、きっと知りたいことがあるのでしょう。その気持ちのままに勉強すれば大丈夫なのですが、慣れていないうちは何から始めれば良いか分からないかもしれませんね。なので、これから私なりに考えた勉強法を教えていこうと思います。

勉強が苦手でもできますか?

生徒「僕は勉強が苦手です。成績も悪いし、部活があるのであまり時間もありません。それでも国学を勉強することはできますか?」

宣長「勉強にも才能のある人と無い人がいます。しかし、才能のあるなしは君のせいではないのですから気にする必要はありません。また、忙しくて時間が無くても、少しづつ長く続けることが大切です。そうしていけば意外と才能や時間が無くても、人より始めるのが遅くても、大きな成果をあげられるものです。だから、そういったことを理由にくじけないことが大切なのです」

復習しましょう

1、国学は日本の昔のことを勉強する学問です。

2、勉強は自分の興味に合わせて始めることが一番です。

3、勉強は才能より、長く少しづつ続けることが大切です。

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