今日の売り上げがそこそこに上がったので、心は上機嫌だった。帰り道では、まるでジャズのリズムに乗るように足取りも軽く、店のドアを開けて家へと戻った。息子もまだ起きており、食事後に一緒に遊んだ。彼のハイハイの進化に、新たな発見の喜びを感じながら。ハイハイの成長は、父の心をくすぐる不思議な魔法である。

　しかし、夜が深まり、電気を消して寝かしつけへ。ここからが、今日の大冒険の始まりだった。もっと遊びたかったのか、お酒でほてった父の体が熱くて嫌だったのか、息子は大泣きして大暴れ。

　私と息子のバトルは続く。ああ、子育ての神々よ、どうか私に力を！と心の中で叫びながら、途中で力尽き、妻にバトンタッチ。妻はさすが母親だ。いつもより少し時間がかかったものの、すんなり朝まで寝てくれた。妻の勝利を見届け、私は心の中で、まさに「さすが母親だな」と思った。

　私はリビングで一人、この戦いの余韻にひたりながら、また明日の冒険に思いを馳せた。息子よ、明日も父と楽しい冒険を共にしよう。そして母よ、あなたの力をもう少し私に分けてくれないか？お酒の力では足りないようだ。