子供_悲しい

特に「孤食」はマズイ...?今の子ども達を苦しめる9つの「こ食」

日本の共働きの増加によって、帰るのが遅くなって家族で食卓を囲むのが無くなったりなど、様々な要因により、家庭の食事というのはひと昔と比べて大きく変容しています。

そんな中、今問題視されているのが9つの「(こ)食」です。

この「こ」の中には9つの字が入り、それぞれ意味が違ってきます。

そして、この「こ食」によって家庭、そして子どもの食育がマズイことになっています。

今回は9つの「こ食」から日本の生活環境の変化から生じた食生活の問題と、その解決方法について解説していきます。


9つの「こ食」


まず、「こ食」というのは定義によって変わるんですが、6~9個に分けられます。

今回は1番多い9つの「こ食」がどのような種類があるかというと

孤食・個食・固食・小食・濃食・粉食・子食・戸食・虚食

であり、それぞれの意味と問題点は下記のようになります↓


1)孤食:家族が不在で子ども1人で食事を食べること
→親子での会話の時間が無く、コミュニケーション能力や食のマナーが育たない

2)個食:家族がそれぞれ自分の好きな物を食べること
→子どもの好き嫌い克服の阻害

3)固食:自分の好きな決まった物しか食べないこと
→同じものしか食べないので栄養が偏る

4)小食:いつも食欲がなく、食べる量も少ないこと
→摂取量が少ないのでエネルギーや栄養が不足する

5)濃食:味の濃い物を好んで食べること
→高塩分により生活習慣病の促進

6)粉食:粉製品を主食として好んで食べること
→パンやラーメンなど、それだけで食事が完結して副菜が取りずらい

7)子食:子供だけで食べること
→孤食と似ているが食のマナーが育たない

8)戸食:外食ばかりの食事のこと
→特にファストフードなら栄養が偏る

9)虚食:朝に食欲がなく何も食べられないこと
→摂取自体ができないのでエネルギーや栄養が不足する

といった感じです。


粉食は大人でも該当する人最近多いですよね。パンだけだったりラーメンみたいな麺類だけの人とか。特に20代でも金銭的に厳しい方はこういう食事になって栄養面から生活習慣病の予備軍になったりするので、発育中の子どもはより大きいダメージを受けます。

その粉食も問題ですが、1番問題なのは別の「こ食」で、それは「孤食」です。


孤食の問題点


孤食は上記の通り「親子での会話の時間が無く、コミュニケーション能力や食のマナーが育たない」という問題がありますが、その他にも多くの問題があります。

それが、他の「こ食」との連鎖です。

孤食の食事は主に3つのパターンに分けられ、

1.親や誰かが用意してくれた食事を食べる
2.家にあるもの(パンなど)勝手に食べてと言われ好きに食べる
3.お金を渡され自分の好きな食事を食べる

というのが基本的なパターンです。

そして、子どもは年齢にもよりますが普通栄養とか気にしません。というかわかりません。

さて、そんな子どもに「好きに食べて」や「好きなの買ってきて」となったらそうなるでしょうか?

言わずもがな、子どもは外食ならハンバーガー、家ならそのまま食べるパンなどを選び食べます。用意してくれた食事も注意してくれる人が居ない(帰ってきた後なら叱れるが食後なのであまり効果はない)ので、好きなものだけ食べて嫌いなものは残す傾向があります。

そうなった時、孤食は個食・固食・濃食・粉食・戸食といった5つの「こ食」を併発し、他の「こ食」よりも強い悪循環に陥り易いです。


孤食の解決策

孤食の意味は「独りで食べる」、つまり大人の誰かと一緒に食べることが解決には不可欠です。

1番は親が子どもと食事をすることですが、冒頭でも書いた通り共働きが増えている中、子どもと食事をするのは難しいものです。

そこで、両親が揃わなくてもやれる孤食解決の方法を3つご紹介します。


1.子ども食堂を利用する

子ども食堂がある地域限定にはなってしまいますが、環境さえあれば有効な手です。場所によってメニューやシステムは変わりますが、基本大人が見守ってくれている中、同じような子どもたちと食事ができるので孤食対策にはかなり有効です。

2.両親で早く帰れる方が子どもと一緒に食事をする

両親と子供が揃っては難しいですが、お父さんかお母さんのどちらかが一緒に子どもと食事をするなら難易度はある程度下がります。
最低大人が1人居ればコミュニケーションや食の注意ができますし、時代が時代なので子どもと携帯等で「何時に帰って夕飯作る(買ってくる)から待っててね」等コミュニケーションが取れれば尚良しです。

3.最低でも休日は一緒に食事を取る

両親ともに夜遅くまで働くという方も大勢いると思います。そういった場合は休日は家族で食事が取れるようにしましょう。
週に一度でも家族orお父さんお母さんで食事ができれば、その時に今週何があったのか聞いてコミュニケーションを取ったり、子どもが良くない生活習慣をしていたらその時正すことができます。


ご家庭によってはどれも難しいという方もいらっしゃると思いますが、子どもは孤独でいると精神的にも育ちません。心が育たないと精神的に不安定になったり様々な悪影響が発生します。

仕事ももちろん大切です。ただ、子ども、特に小さい頃はどれだけ一緒にいてあげれるかでその子の今後80年を左右します。

もしこれを見ている方であなたの子供が孤食の環境になっている認識があり、子供が大切だと思うなら、なるべく早めに帰るなり対策をしてあげてください。子供だけでは何も解決できません。親であるあなたの存在が必要です。


まとめ


日本は女性の社会進出、そして低賃金等で共働きの家庭は増える一方です。ですが、その割にこの国や社会、会社は家で待っている子供のために早めに帰らせるとか子供のための対策をしていないところが多いと思います。というか実際多いです。

「こ食」は今や重大な社会問題の一つです。解決には親の努力や工夫、対策が必要ですが、それ以上にこの社会が家庭に残された子供とどう向き合うべきか、しっかりと考えていく必要があると思います。


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