スーパーマーケット

スーパーの心理戦略


毎食カップ麺かコンビニ弁当みたいな限界生活を送ってない限り必ずお世話になるであろうスーパーマーケット。

筆者は栄養士やフードスペシャリストの資格を持ってたりと元々食が好きで、食べるのは勿論好きなんですけど特に「見る」のが好きで、スーパーマーケットみたいな食品に囲まれる空間は個人的に天国です。

そんな人なんでよく出先で行った事ないスーパーを見かけると意味もなく入って色々見て回るのが趣味で、よく周りからは変な目で見られます。(デパ地下で何も買わずに3時間潰せます)

それは置いといて、実はスーパーってお客さんに商品を買ってもらえるように色々な工夫がされてるのってご存知ですか?

これを知ったらスーパーに買い物に行くのがちょっと面白くなるかも...?そんな内容で書いていきます。


1.スーパーに左周りが多い理由


これは結構有名ですよね。

概要としてはスーパーに入ったら反時計回りで中を巡ってくというものです。

理由としては、反時計回りだと右利きの人が冷ケースの商品取りやすいとか色々あると思いますが、1番の理由としては左回りだと人間は自然と心地良さを感じ、それによって滞在時間が長くなるのでついで買いが増え売り上げが上がるというシステムです。(滞在時間と売り上げは比例します)

ちなみにこの左回りの法則はスーパーやコンビニなどは勿論、あのディ○ニーランドでも採用されています。

ちなみに、逆の右回りではどうなるのかというと、効果も逆で居心地悪く感じ、滞在時間が左回りと比べて少なくなるので、比例して売り上げも少なくなる傾向があります。

しかし、立地などの条件によってあえて右回りにする店舗もあるので、一概に右回りが良くないとは言えないです。


2.入り口に青果売り場がある理由


ほぼ必ずレベルでスーパーって入り口入ってすぐに青果売り場ありますよね。あれにも実は理由があるんです。

まず野菜や果物ってどんな色してますか?リンゴの赤、レモンの黄色、ほうれん草や小松菜の緑、ナスの紫など様々な色に溢れてとてもカラフルだと思います。

これが重要で、人というのはカラフルなものを見ると気持ちが高ぶって購買意欲を高める効果があります。

これにうってつけなのが青果って事ですね。

また、青果は精肉や鮮魚と違って季節ごとに商品(特に果物)が変わるので季節感を演出し、見て商品を選ぶ楽しみも演出することができます。

確かに入り口入ってすぐに赤一色の精肉とかだとあんまりテンション上がらないと思います。


3.通路が徐々に広くなってる理由


実はスーパーというのは入り口の通路は狭めに、奥の方は広めに作られています。

人は狭いところから広いところに向かっていく性質があります。これを利用して店の奥へ奥へと進ませて、上記の通り滞在時間と売り上げは比例するので、それで売り上げを増やそうという作戦です。


4.精肉や鮮魚が店の奥にある理由


スーパーとしてはお客さんを店の奥に誘導して色々買ってもらいたいんですよね。

それで、肉と魚って普通の食事ではメインディッシュになるじゃないですか?つまりメイン、食事の要ですよね?そこが重要です。

まず食事で欠かせないのが米やパンなどの炭水化物です。

で、極端な話ですが

・米とサラダだけの食事

・米とステーキだけの食事

だったらどっちが食べたいですか?

恐らくダイエット中かヴィーガンの方以外は後者の方が食べたいはずです。

そう、ぶっちゃけサラダとか野菜がなくても肉か魚があれば満足できる食事って成り立つんですよ。

その肉や魚が店の入り口にあったらそこで買い物が完結してレジに行って買い物終了、って場面が起きかねないんですよね。

そのため、精肉や鮮魚は奥の方に配置されています。


5.スーパーで試食をやってる理由


節約したい主婦の敵、試食。


これに関しては言わずもがな分かると思いますが、試食を食べることによって買わなきゃいけないという心理を作り、買ってもらう作戦があります。

しかし、実はこれ以外にも試食には別の効果があります。

それが「匂い


言わずもがなご存知の通り、食べたら買わざるを得ない空気を避けるため、試食を拒む方も少なくないと思います。

しかし、試食をしなくても必然的受けてしまう効果、それが匂いです。


例えば、精肉コーナーで焼肉の試食をやっていて、食べなかったけど「美味しそうな匂いがしたから今晩お肉にしようかしら」と献立を考えた方、いらっしゃるんじゃないでしょうか?

匂いというのは「形のない広告」とも呼ばれ、効果は強力です。


節約したい方はこれを逆手に取る


これらのスーパーがお客さんに買ってもらうための作戦を踏まえることで、無駄遣いしないための自衛ができるようになります。

一番効果的なのが「想定ルートの逆周りで買い物する」ことです。

これにより、左回りの法則青果の購買意欲向上効果通路幅、といったスーパー側の作戦を無効化できます。

無駄遣いしたくない方は出口からスーパーに入って買い物してみてください。


最後に


スーパーも会社で売り上げが必要なので、色々な策を練ってるんですよね。この記事を見た方が、「あ、本当に通路って広くなってるんだ」「試食良い匂い、これが例の買わせるための作戦か」など、少しでもスーパーに行った際新しい面が見えたら幸いです。



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