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スヴァールバル世界種子貯蔵庫:1,165,041種の多様なバックアッププランによって守られる、人類の持続可能性。(CASE: 96/100)

▲ 「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」とサステナビリティ

北極圏にスヴァールバル諸島と呼ばれるノルウェーの群島があります。そのうち唯一の有人島、スピッツベルゲン島は、人口約2600人の小さな島ですが、ここには世界最大の種子貯蔵庫があります。世界の食料供給に対する究極の保険政策として構築された、この「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」は25億粒の種が収容可能で、生物多様性を維持するため、現在すでに世界中から集められた110万種以上の種子を収容しています。

種子貯蔵庫は海抜約130mの凍った山の内部120メートル地点に作られ、外部要素から種子が守られています。さらに、種子の最適な保管には-18℃ の温度維持が必要ですが、山を覆う永久凍土によって自然にそれが維持され、停電の場合でも種子の存続可能性を保証します。(ただし、当初の想定以上に地球温暖化が進んだため、水没対策の工事が行われたということです。)

将来の食料供給の可能性を最大化するためには、種子貯蔵庫は最大数の品種を保護することが望ましいと考えられます。可能な限り多種多様な種子を保管しておくことで、未来の新しい環境に適した作物が見つかる可能性が高くなるからです。
そもそも種子貯蔵庫は、現在広く栽培されている作物を保護することを目的にはしていません。気候変動や自然災害、植物の病気の蔓延や戦争など、あらゆる危機に際して、以前栽培していた作物が育たない場合も考えられます。そのため、現状を維持するのではなく、新しい環境により適した作物を見つけられる可能性を高めているのです。

持続可能性を高めることは、私たちが現在持っているものをそのまま保護することである必要はありません。種子貯蔵庫は、多様なバックアッププランを通じて適応性を高め、人類の持続可能性を担保しています。企業やインフラの持続可能性を考える際にも、現状維持ではなく、多様なバックアッププランを準備することが重要だと考えます。

▲参照資料

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。

2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.labシニアエクスペリエンスデザイナー 島田怜南

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。
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