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電子コミックサイト:古いものに命を与えつつ、新たなものも生み出し続ける。文化のサステナビリティを支える仕組み。 (CASE: 42/100)


▲「電子コミックサイト」とサステナビリティ

世界に誇るJapanese Cultureの筆頭、「マンガ」。皆さんはどのような方法で読んでいるでしょうか?
私はスマホで電子コミックサイトもよく見ていますし、今でも雑誌や単行本を購入して読んでいます。電車の中の様子などを見ていると、雑誌よりは電子版の方が主流になってきているのでしょうか。見開きの絵の迫力や印刷の味わいなど、紙には紙の良さがあり、持ち運びの手軽さといった、デジタルにはデジタルの良さがあるのだと思います。
物心ついたころからマンガを読み始め、保育園の年中学年のころには「ジャンプ」を読んでいた私にとっては、雑誌連載を読んだり、単行本を揃えたりした思い出のマンガが多数あります。ちなみに、最初に覚えた漢字は、両親曰く「キン肉マン」の「肉」だそうです。

そのような、マンガとの長い付き合いがある私ですが、4年ほど前に自宅を建てたときに、本棚のスペースを限って、そこに入らない本・マンガは処分しようと決めました。幼稚園の頃から集めていた単行本は、そのころ2千冊ほどになっていましたが、それを5百冊ほどに絞り込み、残りはBxxk Oxxへと買取をお願いしました。一定の人気のあるマンガはそれなりの買取価格でしたが、マイナーなマンガはことごとくゼロ円。自分の好きなマンガに値段がつかなかったことは結構ショックな体験でした。
ところが今、電子コミックサイトをのぞいてみると、その時に値段がつかなかったマンガも全巻ラインナップされていて、多くの方に読まれているようなのです。私も懐かしさを覚えながらいくつかのマンガを再び読み直しています。一定のファンがいたマンガに再び息吹を与えるという、素晴らしい価値がそこでは生み出されています。
つまり、電子コミックサイトには、「昔のマンガを今でも読めること」にも価値があるということです。
流通の電子化が先に進んでいる音楽の世界では、昔のいい歌に出合って、ファンになる若者が増えていますが、マンガの世界でも、そのような体験が今後次々と生まれていくのだと思います。

また、古いものに価値が与えられるだけでもありません。
サイトには、新人や同人系のマンガも数多くラインナップされており、これまでは、採算の取れる雑誌のキャパシティしかなかった連載の枠も格段に広がり、クリエイターに対しても大きく可能性の門戸が広がっています。
さらに、自動翻訳による、日本のマンガのグローバルな展開や、海外のマンガの日本への参入など、電子コミックサイトの可能性は今後ますます広がっていくと思います。
古いものに命を与えつつ、新たなものも生み出し続ける。…そのような文化のサステナビリティを高め続ける、電子コミックサイトはそんな存在になっていくと、いちマンガファンとしてとても期待しています!

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。
2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.lab シニア・ディレクター 杉江周平

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。

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