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動物園・水族館:レクリエーションだけでなく、種の保存、教育、調査・研究といった役割も担っている。 (CASE:86/100)

▲「動物園・水族館」とサステナビリティ

突然ですが、動物園と水族館、どちらがお好きでしょうか?私は断然動物園、何といってもトラが好きです。子どものころは、名古屋の東山動物園によく連れて行ってもらい、同じくトラ好きの母とともに長い間アムールトラを眺めていた記憶があります。

私が子どものころは、小さな檻や小さな水槽での展示がメインでしたが、20年ほど前から北海道の旭山動物園などで有名な「行動展示」が始まり、動物や魚の生き生きとした姿が見られるようになりました。この夏休みに行ったズーラシアでは、広大な草原エリアでシマウマ、エランド、チーターの姿を一緒に見られましたし、美ら海水族館の大水槽では、ジンベエザメをはじめとする60種類の魚が雄大に泳ぐ姿に感動しました。

子どもも大人も大好きな動物園・水族館ですが、「レクリエーション」だけでなく、「種の保存」、「教育・環境教育」、「調査・研究」といった役割も担っています。
「種の保存」については、地球環境の悪化に伴い1980年代ころから注目が集まりました。日本動物園水族館協会では、動物の戸籍である血統登録と繁殖計画の作成を行っています。これは、遺伝的多様性を保ちながら種を保存していくために必要不可欠な取組みです。また、動物園や水族館同士で動物を貸したり借りたりする「ブリーディングローン」という制度をつくり、協力して種の保存を実行しています。
また、繁殖した動物による野生群の回復も重要な取組みです。長野市茶臼山動物園等で繁殖したライチョウが中央アルプスに放たれ、野生回復しつつあるニュースは記憶に新しいところです。

動物や魚を狭い所に閉じ込めて、人間の見世物にすることについては批判もあるようですが、既に人間の尽力無くしては存続できない種が多数存在することも事実です。
また、遠く離れた世界のことだと思わずに関心を持ってもらうには、実際に五感で体験することが不可欠です。いつまでも多様性ある地球を保つために、子どもと共に動物園・水族館に通いながら、それぞれの身近な自然環境を大事にする気づきや努力も続けたいものです。

▲参照資料

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。

2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.lab シニア・ディレクター 杉江周平

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。

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