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【本紹介】堤 未果:社会の真実の見つけかた

□紹介する本

社会の真実の見つけかた (岩波ジュニア新書)
堤 未果(著), 2011/2/19
岩波書店

□書評

9.11以後のアメリカで行われたメディアによる思考誘導と、情報統制について語られています。

貧困世帯をいかにして生み出し、報酬を餌に戦場へと送り出すか(第1章)

教育改革を利用した国の資金源の確保(第2章)

について問題が議論されています。

これらは日本でも同様にウクライナ侵攻の話などでも近いところがありますし、教育改革もこれまでの流れは類似してますね。

これらの対策として、
我々はメディアから情報を受動的に得ることが多くなっていますが、
それらのメディアのステークホルダーは誰で、どのような立場にある個人や、機関なのかを注意深く観察した上で、情報を得る必要があることを、
この本では注意喚起しています。
(第3章)

政治家との直接的な議論による変革の可能性についても、議論がありますね。
(第4章)

本書では、メディアの報道統制を打開する取り組みとして、
WikiLeaks(https://wikileaks.org/)
Fairness & Accuracy in reporting (https://fair.org/)
が紹介されていますが、日本はいまだにこのような取り組みに疎いのが難点ですよね…
海外メディアからのメスがもっと入って然るべきだと思います。

#読了日
23.09.28


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