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ソーシャルライティング講座(第8回)

こんにちは。NPO法人日本インクルーシブ教育研究所の御田村瑞恵です。
いよいよ11月に入り、今年もあと2ヵ月を切りました。なんとなく焦りますが、まだ2ヵ月もあると思えば、2023年にやり残しがないように過ごせそうですね。当NPO法人では、10月31日(火)にソーシャルライティング講座を実施しました。第8回のテーマは「子どもの特性と興味・関心に合わせた文章にする、字義通り正確な表現」でした。

はじめに前回の講座で作成したソーシャルストーリーを実践された受講者の感想を発表いただきました。効果があってハッピーエンドとなり、とてもよかったことや、足りなかったことをお聞きして、今回は「褒めるソーシャルストーリー」について全員で話し合いました。いつものように途中で、原田先生からアドバイスをいただきながら、楽しみながら3つの「褒めるソーシャルストーリー」を作成しました。

グループワークの前に原田先生が紹介された「褒めるソーシャルストーリー」の例

それでは受講生からいただいた感想をお一つだけ紹介します。

  • 今日もありがとうございました。できあがった文章を実際に読んでもらって、反応が良いとうれしくなります。今回の褒めるソーシャルストーリーは、指導が少ないので、作っていて楽しかったです。私はどうしても主観で書いてしまう癖があるので、事実や認知に合った文章を書くことを意識して今後も練習していきたいと思います。【放課後児童支援員】

「褒めるソーシャルストーリー」を作成して、原田先生にアドバイスをいただきました

ここからは主催者の中谷美佐子が少しばかりソーシャルライティング講座について書いてみようと思います。この講座は自閉症の子ども達に気持ちよく伝えて、気持ちよく受け取ってもらえるように、自閉症の認知特性に合わせた書き方学びます。コロナ前までは広島市内の地域福祉センターで対面で行っていましたが、今回は広島だけでなく他県からも参加しやすいようにオンラインで実施することにしました。実際にやってみると、共有画面やブレイクアウトルーム、グーグルクラスルームなどを使うと十分、対面と同じように対話しながら一緒に文章を考えて書くことができるということが分かりました。そして、キャロル・グレイが考案した文型に従ってみんなで考えた文章を子どもに見せると、子どもが喜ぶので、親や支援者も嬉しくなるといった相乗効果があります。子どもが喜ぶだけでなく、同時に社会性を学べるので子どもは生きやすくなり、周りの大人達も安心できます。そういうわけで、私たちが行っているソーシャルライティング講座は自閉症の子どもとその周りにいる大人達が幸せになる文章の書き方講座と言えるのかもしれませんね。テキストにはソーシャルストーリーTMを使っています。NPO日本インクルーシブ教育研究所 中谷書く

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ソーシャルライティング講座は「コミュニケーションがうまく取れない」「人との関わりが苦手」「こだわりがある」といった特性のある自閉スペクトラム症の子どもたちに教えたり伝えたりすることがうまくできるように、原田先生からアドバイスをいただきながら、グループワークを通して学びます。講座は途中からでも参加できますので、ご興味ある方はこちらのホームページをご覧になって頂けたらと存じます。ソーシャルライティング講座

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