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【ウクライナ情勢】平和には必ず痛みが伴う

 2022年11月7日(月)。21時00分。

 こんにちは。

 秋晴れ涼しい季節になりました。朝に雨が降って通勤したのをほとんど覚えていません。ほう。これでいいんだよこれで。みたいな感じで朝から自転車で涼しい空気を切り裂いて通勤しています。

 色んな季節になりました。個人的には公務員障害者枠の試験の季節になりました。今年もですねえ。挑戦するんですねえ。それで敗北するのでしょうねえ。何が勝ちで何が負けなのか全く分からないというのもあるとは思いますが。お金が稼げればそれでいいのか。自分の時間を短くして仕事に打ち込むことが本当に自分のやりたいことなのか。そんなことは分かりませんが、結局お金は大事ということで、給料が少しでも高くて、あと健康も大事ということで、程よく休みが取れるような職場に長くいたいなあ、という。まあ、甘ったれた精神で生きています。もう昔ほど正職員にがっつくような態度ではなくなりました。そりゃあ試験を受けて「君は通しません」となったらショックは受けるでしょうけれども、数年間ショックを受け続けてしまった結果、「最初から期待などしなければ受けるショックも少ないのでは」という、とうとう卑屈というか、その領域に入ってしまい、ソーシャルワーカーさんの言っていたように「流されるように生きる人生もありですよ」みたいな態度でゆるゆると生きていこうと思います。どこに辿り着くのかは全く皆目見当も付きませんが、そのうち私も何者かになるのでしょうと思います。

 皆目と言えば、明日は皆既月食らしいですね。赤い月が見られる天体ショーです。考えてみれば月は地球の周りを回りながら、太陽の周りも一緒に回るので、皆既月食は毎年見れるような気がしますが、まあ、一年に一回くらいの珍しい日として、記念日くらいに思えばいいのかもしれません。多分私は忘れていると思いますが。

 NHKのクロ現を観ていたら、慶応義塾大学の教授のアメリカ研究専門の方が、「共和党、民主党の候補者の中にも『ゼレンスキー大統領に和平交渉にもっと積極的になるべきだ』という候補者も出てきている」と、NHKで本当に言ってもいいのかどうなのか分からない発言を耳にしました。ゼレンスキー大統領が和平交渉に積極的になり、ロシアとの妥協点を見いだせばその時点で戦争は終わってしまうのですが、まさか民主主義の盟主であるアメリカの中でもそんな声が上がっているとは思ってもいませんでした。日本では「ロシアの行為が成功したという歴史を教科書に載せてはいけない」と外務大臣が発するほど、ウクライナが正義という論調で政策を組んでいるので、当然アメリカもその主張一辺倒だと思っていたらそうではないのですね。

 考えてみれば、ウクライナを支援している、割合的にはほぼ全てと言っていい国がアメリカであり、財政的にも直接的に痛手を被っているのもアメリカであり、アメリカで Ukraine fatigue の論調が出てもおかしくはありません。なんで日本で Ukraine fatigue の論調が出ないかと言うと単純に武器の供与など多大な資金援助などを行っていないからだけです。アメリカにくっついてアメリカの外交政策に追随する形でウクライナを全面的に支持をし、国連が「ウクライナを支援することで一枚岩になっていないことは大変危惧するべきものだ」みたいな論調で日本のメディアは語りがちです。しかし、それは、これから起こり得るであろう台湾有事と似た状況である、ウクライナ侵攻を日本が認めてしまうことは国益に反するから、という面もあります。

 まさしく、ロシアの力による一方的な現状変更が成功したと歴史に刻んでしまうことは、これから先の東アジアの歴史の動きの歴史的要因になってしまうのです。

 日本にとって都合が悪いのですね。

 平和が一番いいとは誰もが思うであろうことなのですが、力による一方的な現状変更が可能であるということを示されたうえで、ウクライナがロシアと和平交渉を結び、仮に東部4州並びにクリミア半島までをロシアの領土として認めてしまったら、平和とは、時に痛みを伴うものであり、今の日本の痛みを伴わない平和というのはとても尊いもののように感じます──日本のあちこちにある米軍基地などの痛みに気付いていないただの視野の狭い考えであることは容易に思い浮かびますが。

 平和には痛みが必ず生じ、そこはあまり報道されたりしないで、昼間のワイドショーなどでは、銀座のブティックを紹介したり、旧統一教会の問題で、議員があれをしたこれをしたと、終わりなき報道が続いていたりしますが、今の日本の平和を保ち続けるために、常に痛みを抱えている人がいることを忘れてはいけないのかなとか思いました。

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