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【米国株投資】エマソン・エレクトリック(EMR:年間予想配当利回り2.2%):産業用オートメーション関連のおススメの高配当銘柄 Part-1

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本日のアナリストは、🇨🇦カナダを拠点に活動している、ヴェンカット・ラガーヴァン氏です。

ヴェンカット・ラガーヴァン
拠点:カナダ
セクター:北米高配当銘柄

自己紹介

テクノロジー・アドバイザーのラガーヴァン氏は、高配当銘柄を中心に、日々、彼の投資アイデアを執筆しております。

執筆活動以前は、米国とカナダにて、経営コンサルタントとして、主にフォーチュン500社に含まれる大手テクノロジー企業を中心に、コンサルティング・サービスを提供しておりました。

彼は、強固なファンダメンタルズと競争優位性を持ち、更に、巨大なキャッシュフローを生み出す可能性のある魅力的なビジネスモデルを特定・評価するプロフェッショナルです。

その為、彼は、インカム・ゲイン(配当収入)と長期キャピタルゲインを同時に狙える割安な高配当成長銘柄を投資対象としています。

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最新のレポート紹介

【米国株投資】エマソン・エレクトリック(EMR:年間予想配当利回り2.2%):産業用オートメーション関連のおススメの高配当銘柄 Part-1

Ticker: EMR / 1671文字 / 所要時間4分程度 / 強気

サマリー

  • 米国政府は米国内における技術革新と製造を促進している。

  • その為、産業用オートメーションおよび制御システム市場は、今後数年で急成長が見込まれている。

  • 本日は、68年にわたり配当成長を続けているこのセクターのリーダー、エマソン・エレクトリック(EMR)を取り上たい。

はじめに

バイデン政権は、国内のイノベーションと製造業を促進するためのいくつかの法案を可決し、より多くの雇用を国内にもたらすことを推進している。

産業部門は急成長しており、プロセスの自動化は、プロセスの効率、製品の品質、生産性、職場の安全性、そしてさらに重要なデータ主導の意思決定を改善するために非常に重要になっている。

産業用システム、モノのインターネット(IoT)、その他のオートメーション・テクノロジーのメーカーに対する需要は、今後も続くと見られる。

プロセス・オートメーションと計装の分野では、老舗の大企業が優位を占めており、顧客との関係は数十年単位で長期に渡っている。

企業が設備に導入する製品スタックを1つ選ぶと、それを切り替えることは事実上不可能である。

また、購入に伴い、プロフェッショナル・サービス、メンテナンス、修理、交換の契約収益が発生する。

世界の産業用オートメーション・制御システム市場規模は、2022年から2027年にかけて年平均成長率8.16%で成長し、836億8,000万米ドルまで拡大すると予測されている。

この分野には大きな可能性があり、私はそれらの優良企業の中で特に高配当銘柄に注目したいと考えている。

まずは、産業用オートメーション分野で最も安定した配当銘柄のひとつ、エマソン・エレクトリック(EMR)から話を始めたい。

エマソン・エレクトリック(年間予想配当利回り2.2%)

1890年に設立されたエマソン・エレクトリックは、100年以上にわたって製造業で成功を収め、高度で革新的なエンジニアリングとテクノロジー製品およびサービスを商業および産業部門に提供する、世界的なテクノロジー・ソリューション大企業に成長した。

(出典:筆者創作)

今日のエマソンはM&Aに積極的であり、中小企業の買収を模索する一方で、重要な資産は維持し、それ以外は売却している。

そして、実際に同社はここ数十年、こうした取引で大きな成功を収めている。

最も注目すべき取引は、10月に完了した、同社によるナショナル・インスツルメンツの82億ドルでの買収である。

現在、同社は2つの異なる事業セグメントと6つの報告セグメントを運営している。

(出典:10-K

(出典:著者作成)

ソフトウェア&コントロール部門は前年同期比20%増、インテリジェント・デバイス部門は同7%増であった。

同社の売上高は前年同期比10%増、フリーキャッシュフローは同35%増となり、収益性の最適化が図られた。

同社は、68年にわたり安定した年間配当成長を続けており、配当王としての地位を維持している。

同社の現在の一株当たりの四半期配当は0.525ドルであり、2.2%の利回りと計算される。

この配当金の配当性向は47%と控えめで、今後も継続的な増配の余地があることを示している。

加えて、同社はS&PからAランクの格付けを受け、優れたバランスシートを維持している。

実際に、会計年度中、同社は負債を8%削減し、インタレスト・カバレッジは11.5倍という驚異的な数字を記録した。

さらに、同社は2020年の6000万株の自社株買いプログラムの下で積極的に自社株買いを行っている。

2023年には2,130万株を買い戻し、依然として3,330万株の買い戻し余力がある。

そして、2024年度には5億ドルの自社株買いを見込んでいる。

同社は2023年度に配当金に12億ドル、自社株買いに20億ドルを支出した。

2024年度については、13~15.5%の売上成長と26~27億ドルのフリー・キャッシュ・フローを見込んでおり、比較的低い水準の配当性向故に今後の配当成長の余地に加え、継続的な自社株買いの可能性を示している。

同社は現在、予想PER17倍で取引されており、2桁のトップライン成長率を誇る老舗企業としては魅力的なバリュエーションとなっている。

以上より、同社は優れた収益性指標を維持しており、産業オートメーション導入の拡大から恩恵を受けることができると見ている。

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アナリストによる開示:私はEMRに関するロング・ポジションを現在保有しております。また、本記事は、私個人の見解に基づき、独自に執筆したものです。私は、インベストリンゴからの報酬を除き、この記事に対して、いかなる報酬も受け取っておりません。また、本文書で言及している企業とは、いかなる商業的関係も有しておりません。

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