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入社祝い金あり求人が減っている理由

求人広告も書けちゃうライター、いおりです。ときどき求職者向けに求人の話を制作者が暴露するコラム、noteを書いています。

いつも求人誌やネットの求人サイトやら求人検索エンジンにて、いろんな求人を見てくださってありがとうございます。
そのとき「入社祝い金あり」など、入社祝い金がもらえる求人を検索している方はいますか?また、入社祝い金あり求人がなんか最近減った気がすると勘づいている方いらっしゃいますか?

実は、入社祝い金ありと書かれた求人は確かに減っています。というより、入社祝い金あり求人の撲滅が一気に進んでいます。

しかも、この規制が本格化したのは今年の春からです。東京労働局(厚生労働省)が入社祝い金あり!と掲げて求職者を集めることはやっちゃダメ!と発表しています。

つまり、どういうことかというと…

・入社祝い金あり!とは求人広告制作者も書けなくなった
→ゆえに入社祝い金あり求人も徐々に減ってきた
・入社祝い金のような制度はあるけど求人でPRしていないだけの会社もある
・お金ではない「入社後プレゼント」の記載もグレーになって求人広告制作者も書けなくなった※よくあるのがクオカードやギフトカードあげますとか。

ということです。

それで入社祝い金あり求人が減るなんて、どうかしてるぜ!!!とシャウトしちゃう求職者の方もいそうですが、事情をもうちょいお話しましょう。

なぜ「入社祝い金あり」を求人などに書いてはいけないのか?

先ほどのリンクにも答えが書いてあるのですが、もうちょい分かりやすくお伝えします。

・採用するのにお金で人をひっかける、釣るようなことは本来、絶対あってはいけないことだから
→仕事内容、会社の事業内容、待遇や福利厚生、そこで働く魅力を正々堂々PRするのが、本来の求人の意義だろう!!という話です。私もこれにすごく賛同できます。

・入社祝い金で生活しようとして転職しまくる人が増えると、労働者の雇用が安定しなくなってきて世の中的にマズいから
→確かに近年は転職ありきのキャリアプランを練る人が多くなってきたので企業もそれを受け入れてる節もあるのですが…入社祝い金をもらった途端に退職して別の会社に転職して入社祝い金を貰ったらすぐ辞めてを繰り返したら…どうなると思いますか?

⚠求職者は転職回数が多すぎると思われて次の就職先が見つからなくなるかもしれない。雇用保険に加入している期間が足りなくて失業保険なしで就職先が見つかるまでは貯金を崩して生活しないといけなくなるかも。

⚠企業は入社祝い金を渡して雇用した分、手間もお金もかかる。下手したら、これがトラウマになって求人を非掲載にしたりして誰も採用しなくなってしまうかも。

こうなったら嫌ですよね。なので入社祝い金を意味するワードが書かれている求人は減っているのです。

※ちなみにHRハッカーブログでも就職お祝い金が禁止になった件を解説しています。

https://top.hr-hacker.com/archives/gift_money

入社祝い金はあるっちゃある(※企業による)

とはいえ、世の中から入社祝い金や就職祝い金が無くなったわけではないです。会社の制度として入社して半年経ったら、会社がお気持ちで賞与、インセンティブとしてお金を振り込んでくれたりしてくれる会社などもあるっちゃあります。(会社によってルールが異なるので、あればラッキーなのではないでしょうか。)

また、入社祝い金は無くても、入社のお祝いはする会社もあります。

・入社歓迎会、入社式を雇用形態関係なく全員に行って盛大に歓迎する
・入社して1年経ち、ちょっとベテランになると、サプライズで花束とワインがもらえる(お酒が苦手な人はちょっと良いお菓子やケーキなどをもらえる)
・入社して半年経ったら、ちょっとお高いランチ、ディナーを1回奢ってもらえる

求人に書いていないだけで、従業員に何かしてあげたいと思っている会社もあるのはあるので、入社後のお祝いを期待せずにまず自分がどこでどんな働き方をしたいかを一生懸命考えて、就職先を探すのが良いんじゃないかと思います。

引き続き、求人内容をよく読んでください

皆さんは市販のお薬やお医者さんからのお薬を飲むときは用量と用法を守ってますよね?それと同じで、引き続き求人をたくさん探して、よく読んで、求人の好き嫌いをよく把握して、素敵な求人が見つけてください!陰ながら応援しています!

安直な考えや、よく考えずに就職・転職するとやっぱり長続きしないです、私も転職回数多いのでわかります。目先の利益や生活だけに目を向けないで「自分は本当はコレがしたかった、コレを叶えたかった、理想の生活はこうだ!!」など、自分の心の声を聴いて仕事を探した方が上手くいくと思います。

世の中いろんな求人がありますが、入社祝いワード減ったんじゃね?と気づけるくらい勘が鋭い方なら、いろんな求人の事情を見抜けると思います!
むしろ求人広告の制作者になったら良いと思います(笑)

もしこのnoteにたどり着いて、心の中で「へぇ~ボタン」を押した方や、もっと求人について知りたくなった方、求人ライターって何?どんな人?と思った方は情報通ないおりをフォローしていってください🌸

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