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ポジティブハラスメント・・しちゃってませんか?

「自己肯定感が低い=ネガティブ思考が強くて可哀想な人」

無意識にそのように思っていませんか?

ポジティブ思考が正しい、「善」であるみたいな風潮が昔からありますが、そのせいで自己肯定感の低い人がよけいに生きづらさを感じることがあります。


私自身の体験も踏まえ、今日は
「他者にポジティブを押し付けるのは、あまり良くないよ」というお話をしていこうと思います。




ポジティブを押し付けるのは「優しさ」とは言えない

ネガティブ思考の人に対して
「ポジティブに考えなきゃダメだよ!」と何も考えずにサラッと言う人がいますが、個人的にはそのような人は苦手です。

優しさのつもりで言っているのかもしれませんが、自分の価値観を押し付けているようにしか思えません。

無責任で、無神経な人だな。
と感じてしまいます。


「ポジティブの方がいい!」というのは一般論でも正解でもありません。
ひとつの価値観でしかありません。

  • 個人の性格を尊重できる

  • 認知的成熟度が高い

このふたつができている人であれば、他者にポジティブを押し付けたりなんかしないと思います。

「相手をポジティブに持って行ってあげたい」と本当に思うのならストレートに言うのではなく、そこに誘導してあげるのが優しさだと思います。

相手が落ち込んでいるのなら、何も言わずにドライブに連れて行ってあげるとか。

ネガティブを解消できるような情報を持ってきてあげる、とか。

腕のいい心理カウンセラーを探して、カウンセリングを勧めてみる、とか。

色々ありますよね。
そういったサポートをしてあげるのが本当の優しさだと思います。

「もっとポジティブにいこうよ!」
その言葉だけでポジティブになれるなら、とっくに世の中ポジティブ人間だらけになってますよね・・・。

それに、その言葉で
よけいに自己嫌悪になってしまったり、凹んでしまう人もいるのです。

なので、もしも「元気になってもらいたい!」「励ましてあげたいな!」と思う人がいたら、前述したように前向きになれるように誘導してあげる方がいいと思います。




そもそも自己肯定感はそう簡単に上がるものではない

自己肯定感というのは、根強く存在している内面的なものです。

幼少期からの記憶や体験で構築されているため、非常に複雑で頑丈です。
他者からの言葉で簡単に変えられるほど単純な作りではありません。


長年培ってきた個人の個性とも言えます。
これを変えられるのは他の誰でもなく、自分自身しかいません。

なので他者が深入りしていい領域ではないように思います。
プロのカウンセラーは人の心に土足でズカズカ入り込んだりしません。

必ず一歩ひいて、ひたすら話を聞いて共感してあげます。
そして誘導。

人は、自分の意思で「変わりたい!」と思ったときにしか行動に移しません。

このプロセスを理解しておくことは非常に大切かと思います。




まとめ

ちょっと愚痴っぽくなってしまいますが
そもそもの話、ポジティブの意味をはき違えている人が多いようにも感じます。

ポジティブ思考とは、あらゆる角度から物事を分析したうえで「大丈夫!これは前向きに進めていこう!」と判断することを指します。

なんの分析も無しに「まぁなんとかなるっしょ!」「よく分かんないけど、なるようになるよ!」はポジティブ思考というよりは、深く考えてないだけのように思えます。

短絡的というか、楽天的というか・・。

マイナスな側面を見ようと思わないのか、見ないようにしているのか。
分かりませんが・・。

個人的にはそれこそ「逃げの姿勢じゃないの?」と感じてしまうことがあります。

( なんとかなるっしょ!と周りには言いつつ、1人でめっちゃ悩んでる人は好き笑 )


話をまとめると
「何事も前向きにとらえよう」は正論ではないし、それを他者に押し付けるのも間違っていると思います。

ときには物事をマイナスにとらえて、しっかり悩むことも大切です。
それを判断するのは自分であって他者は関係ありません。

こんな感じですかね。
まぁあくまで私個人の考えなので、真に受けなくて大丈夫です!

気を悪くした方がいたら、ごめんなさいm(__)m
ただの、個人の考え方のひとつなので気にしないでくださいね。

ではでは今日はこのへんで。

また明日執筆します。
最後まで読んでいただきありがとうございました!



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