eyes
透明な手が、頬を包む
優しく 清く 光を通して
柔らかな木の葉を食むように溶かせば、
血の滲む味とも紙一重だ
幕が上がればただひたすらに、僕達はタンゴを踊る
(ゼンマイ仕掛けの骨董品〈アンティーク〉みたいに)
アルゴリズムで世界が回るように、
私だって世界を回したい
ねぇ、
一枚一枚、紙芝居みたいに
一枚一枚、シャッターが降りるみたいに
ね、君の目にはどう映っている?
新しい日差しと温かな猫の手
慰められたサムライの魂に、君の舌の先で転がる人々
ツキノワグマのこども
椿の咲く庭、渡せなかった手紙
今日も時は過ぎて、愛しい夜と不確かな朝
ね、君の目にはどう映る?
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