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抗うつ薬、一生飲み続けますか?

精神科・心療内科(まとめて「メンタル・クリニック」と称することが多い)に、通院して服薬している人が多くなった昨今。

主治医のほうから減薬や断薬について何も言われていないから、自分からは言い出しにくいという理由でなんとなく漫然と、年単位で飲み続けている人や、やめることが不安で飲み続けているという人によく出会います。


副作用が出ないのなら飲み続けても問題ない、という医師もいますが、はっきり言ってそういう医師は勉強不足です。

20年抗うつ薬を飲み続けた患者が高率で就労不能の状態に陥っている、というデータが海外で報告されています。(参照:ロバート・ウィタカー著、小野喜郎監訳『心の病の「流行」と精神科治療薬の真実』福村出版、2012)

私自身も、この仕事をしていてそのような「年季の入った患者」に、残念ながら出会います。

本来、抗うつ薬は5年も10年も飲み続ける種類の薬ではありません。

抗不安薬にいたっては、解熱鎮痛剤と同じようなもので頭をぼーっとさせるだけの、依存性の高い対処療法薬です。

5年も10年も「うつ病が治らない」ということはあり得ないのです。もしも「治らない」のであれば、それは「うつ病」という診断を疑う必要があります。

心を扱えないアホな精神科医が多すぎる


若い精神科医たちは製薬会社のMRたちにおだてられ、高額のセミナー講師として呼ばれたり、好待遇を受けて製薬会社の都合の良い販売員としてまんまと働かされていることに気づいていません。

彼らは表面的な「症状」の裏にある心の問題を聞き出すスキルさえありません。

私は、そうした「メンタルクリニック」で、思考停止させられて薬を飲み続けているだけの患者たちから「本当の心の問題」を聞き出すことが、非常によくあります。


「こんなことを他人に話したのは始めてです。」

と、そうした患者たちは言います。私はその言葉に驚きます。

私が当たり前のように行っている、心の問題を聞き出して治療するということが、出来ない精神科医たちが山ほどいるらしいのです。


つらい時にメンタルクリニックを頼ることがあっても良いと思いますが、どうか皆さん、自分の人生をそこらの駅前クリニックの「医者まかせ」にしないでください。治療の方針を自分で決めるようにしてください。

服薬なしで摂食障害が治った私のことや、腰痛が治った事例も書いています↓


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