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277☆向こう側が見えるフェットチーネ

ぼんじょーるの!
晴れて乾燥していてお洗濯日和な日曜の朝です。

というわけで朝から洗濯機を回しています。
イタリアの洗濯機は時間がかかって、たとえば今日わたしが設定している手洗いモードだと2時間かかるという(汗。
なんでそんなに時間がかかるのかと見ていたら、途中でけっこう長い時間止まっているんですよね。
浸け置き洗いを再現しているのかなぁ。

さて、この週末も友人宅で夕ごはん。
今度は写真を撮ってきました!

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畑仲間はみんな料理上手。
この日も美味しいものをいろいろいただきつつ、ステキなレシピをゲットしました!

この日のワインは2本。

白はシチリアのカタラット&シャルドネで私が持って行ったもの。
夏の終わりに買ったけどすっかり赤ワインモードになって冷蔵庫で眠っていたのを持っていきました。
カタラットのキャラメルっぽいアンバーな風味が食前酒としてもいい感じ。
そして、ローマ生まれローマ育ちの人たちはカタラットの存在を知りませんでした。
この辺りだとラツィオ州、ウンブリア州、トスカーナ州あたりのものが一般的なんですよね。

赤は興味があったので買ってみたと友だちが持ってきたバルドリーノ。
ヴェネト州ガルダ湖畔の丘陵部で栽培されているブドウ品種でした。

調べてみたら青銅器時代にはすでにこの地で栽培されていたらしいです!
ガルダ湖の遺跡から種が発見されて年代を特定できたらしい。
そして、ローマ時代にはこのブドウを使って主に教会行事用にワインが作られていたとか。

ヴェネト州には行ったことがあるのに、これまでまったく注目してないブドウ品種でしたけどこうして調べてみると面白いわー。
味はネッビオーロみたいな感じでうま味のあるちょっとお醤油みたいな雰囲気のワインでした。
色も薄いガーネット、ルビーのような華やかさはなく、やっぱりネッビオーロっぽいなぁと。

あ、ワインの話が長くなり過ぎました(汗。

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お友だちが作った前菜、すごく美味しかった!
パイ生地を丸くくり抜いて焼き、その上に3種類のトッピング。
赤いのは焼きパプリカ、緑のはレタスをオリーブ、ケーパーとソテーしたもの。
そして紫色のこれがムチャクチャ美味しかったのですけど、ブルーチーズを塗ってその上に赤ワインとシナモン、丁子で煮た洋ナシ!
色合いも美しいし、これはぜったいマネっこします。

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そして、手打ちパスタを作っていてくれて、ホントにマメな人なんだよなぁ。

トマトソースは隠し味にサルシッチャを薪でいぶしたサラミみたいのを入れて煮込んだそうです。
そのサルシッチャはパスタを食べたあとにいただきました。

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彼女の家のフェットチーネは向こう側にかざした手が見えるほど薄くないといけないのだそうです。
彼女自身はローマ生まれだけど、ファミリールーツがモリーゼ州の山の中なんですよね。
彼の地ではフェットチーネは極薄が基本らしい。

で、ブラッチャーノ周辺ではもっと厚くて細切りなのがスタンダードらしいです。
もう一人の友だちが、おばあさんが毎週日曜日にそんなフェットチーネを手打ちでこしらえてくれていたのが懐かしい思い出だと言ってました。

ワインだけでなくフェットチーネの形態まで地域性の豊かなイタリアです。


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