中村僚(Ryo Editor)

フリーランス編集者、ライター。サッカーや写真の本や記事をつくります。

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  • 今日はこの人に会ってきた

    中村が会いたい人に会いに行き、活動や思想をインタビューしてくる「今日はこの人に会ってきた」のマガジンです。

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「目的地の認識」と「comeの概念」

前回の記事の終わりに宣言していた「目的地の認識」と「comeの概念」のお話です。最近は、この言葉を使いはじめた方が帰国して、全国各地でその考えを布教しているので、ツイッターやインスタグラムでも「#目的地の認識」「#comeの概念」などと検索すると、ヒントとなる画像や映像をたくさん見ることができます。 前回記事はこちら そもそもなぜ私がこの話をするか。前回記事でも書いた欧州3週間の旅は、この方にいろいろと面倒を見てもらっての旅でした。 昨年に鬼木さんが帰国された際も

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    • 3週間の欧州滞在で感じたこと

      昨年の12月22日から年明け1月8日まで、トルコ、イングランド、ポルトガル、スペインとまわり、計7試合を観戦してきました。旅から半年近く経ってしまいましたが、現地で感じたことなどを数回に分けてここに書き記しておきます。 観戦した試合は下記の通りです。 1:ガラタサライ×シバススポル 2:トットナム×ボーンマス 3:サウサンプトン×マンチェスター・シティ 4;フルハム×ハダースフィールド 5:チェルシー×サウサンプトン 6:マンチェスター・シティ×リ

      • 自分はどんな仕事をして何を伝えていくべきか

        ツイッターやブログでサッカーの戦術を解説してる人、すごいですよね。 直接の面識はありませんが、らいかーるとさんや五百蔵さん本を出版されてますし、 ブロガーとは違うかもしれませんが、23歳の若さでGMという超重要ポストについてしまう超人もいます。 僕が一番最初に影響を受けたのは、この方だったりします。 決して妬み嫉みで彼らのお名前を拝借したわけではありませんが、羨望の眼差しはあります。彼らのような分析・考察眼は僕にはありません。一時期、学生の頃に彼らのようなことを真似し

        • 無料公開 【第2回】鬼木祐輔(後編) 雑草が掲げる「ノブレス・オブリージュ」

          中村が会いたい人に会いに行き、活動や思想をインタビューしてくる「今日はこの人に会ってきた」。今回は鬼木祐輔さんロングインタビューの最終回です。 サッカー、言語、目的地の認識、メディア、キャリア……。さまざまな話題に波及した今回のインタビュー。最終回は、鬼木さんが考える「ノブレス・オブリージュ」と、この先の目標を語っていただきました。 前編はこちら 中編はこちら ================================== この記事は投げ銭記事です。面白い、深

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          【第2回】鬼木祐輔(中編) 「目的地の認識」にはメディアの影響があるかもしれない

          中村が会いたい人に会いに行き、活動や思想をインタビューしてくる「今日はこの人に会ってきた」。今回はフットボールスタイリストの鬼木祐輔さんの中編です。 前回のエントリーでは、欧州で行われている「サッカー」を鬼木さんなりに解釈し、日本とは「目的地の認識」がそもそも違い、それは「言語」による概念の違いが一因であるとお話いただきました。 今回は、私自身も属する「メディア」の話に言及しています。W杯で地上波各局も様々な試合を放送していますが、過度にバラエティに振り切った番組構成や、

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          【第2回】鬼木祐輔(中編) 「目的地の認識」にはメディ…

          【第2回】鬼木祐輔(前編) 長友佑都専属スタイリストがイタリアとトルコで見てきた「サッカー」、「言語」、そして「目的地の認識」

          中村が会いたい人に会いに行き、活動や思想をインタビューしてくる「今日はこの人に会ってきた」。第2回目は、フットボールスタイリストの鬼木祐輔さんです。 中村と鬼木さんの出会いは3年前、鬼木さん著、中村編集で『重心移動だけでサッカーは10倍上手くなる』という書籍を制作し、多くの方にご購読いただきました。それ以来交流を続けており、サッカーが上手くなるにはどうすればいいか、日々ディスカッションを続けています。 いまでは日本代表DF長友佑都の専属トレーナーにもなり、メディア露出も増

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          【第2回】鬼木祐輔(前編) 長友佑都専属スタイリストが…

          【第1回】樋口 敦(後編) 「日本がW杯で優勝してほしい」

          中村が会いたい人に会いに行き、活動や思想をインタビューしてくる「今日はこの人に会ってきた」。今回は、理学療法士の樋口 敦さんの後編です。 アスレティックトレーナーとして選手の身体のケアに努めながら、若手選手たちの移籍交渉などもカバーする仲介人業を展開しはじめているといいます。後編では、2015年に一般解禁となった仲介人業についてお話を伺います。 新しい時代の仲介人業 —仲介人業をはじめることになったきっかけは? パーソナルケアをしている選手から、チームの立ち位置、試合に

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          【第1回】樋口 敦(前編) 「股関節と脊柱の可動域が身体づくりのベース」

          以前よりお知らせしていた「今日はこの人に会ってきた」。記念すべき第1回は、理学療法士の樋口 敦さんです。 理学療法士、日本体育協会公認アスレティックトレーナー、調理師の資格を持ち、ファジアーノ岡山など、プロスポーツクラブで専属のトレーナーを務めていました。現在はフリーランスのアスレティックトレーナーとして活動し、若い年代の選手を幅広くケアしています。中にはJ1の所属している若手選手も契約を結んでいます。 さらにその活動は身体のケアだけにとどまりません。若手選手と契約し、仲

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          【第1回】樋口 敦(前編) 「股関節と脊柱の可動域が身体…

          【告知】新企画始めます

          ツイッターなどで匂わせていた、私のnoteによる新企画を始動いたします。 題して 「今日はこの人に会ってきた」 です。 中村が個人的に会いたい人にアポを取り、どんな活動をされているのか、なぜその活動が必要なのか、どんな意義でやってるのか、などをインタビューしていきます。 基本的には、選手や監督以外のサッカー関係者になっていく予定ですが、時には写真家さんや編集者の方にもご登場いただきたいと思っています。 この配信を始める理由は大きく二つです。 まず、表立つことはな

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          レアル・マドリー・カデーテBに見る「個の力」の定義

          3/29(木)、「U15キリンレモンCUP2018」の決勝トーナメントを取材してきました。この大会にはレアル・マドリーの下部組織で、日本の中学生年代に当たるカデーテBチームが参加しており、準決勝で大宮アルディージャJrユース、決勝で湘南ベルマーレU-15と対戦し、見事連勝で優勝を果たしました。僕が観戦したのは準決勝の大宮vsマドリー、3位決定戦の大宮vsC大阪U-15、決勝の湘南vsマドリーの3試合でした。 数年前、本田圭佑選手が記者会見で「個」と発言したことをきっかけに、

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          この先5年間でちょっとやってみたいこと

          ちょっとした野望に、「地元の写真を撮りためて、写真集やフリーペーパーを作る」というのがあります。 まずそもそも、僕が育った地区がこういう状態にあるんですね。とにかく若い人がいない。僕としては、それなりに思い出も詰まっていますし、自分が育った地域がこうやって衰退していくのは忍びないわけです。 とはいえ、たかだか駆け出しの個人事業主が地域に人を呼び込もうとしても、限界があるわけです。そもそも僕には集客のノウハウなんぞありません。 で、自分に何ができるかって考えた時に「写真」

          この先5年間でちょっとやってみたいこと

          2017年もたくさん本や記事を作りました。

          タイトルの通りです。2017年に制作した書籍や、執筆した記事などをまとめていきます。けっこう頑張りましたねぇ。 書籍編集今すぐ使えるかんたんmini GoPro ゴープロ 基本&応用 撮影ガイド(技術評論社) いま流行りのGoProのマニュアル本です。これは制作中に次々と新機種が出て、その度にその機種に対応するページ構成に変えねばならず、非常にやっかいだった一冊です。逆にいうと、それだけ手間をかけたので愛らしくなったというか。 『フォトコンライフ』(双葉社) NO.69

          2017年もたくさん本や記事を作りました。

          フリーランスとして3ヶ月活動してみて気づいたこと その2

          前回は「会社員時代以上に時間管理はシビア」という話をしました。端的にいうと、時間を自由に使っていいぶん、きちんと自己管理をしないと破綻する、という話でした。 時間管理のためには、作業時間の見積もりが必要です。「赤字の転記には3時間かかる」「付け合わせなら1時間で終わる」「校正は6時間かかるから2時間ずつ休憩を入れて、合計8時間」といった感じですね。見積もりを立てて作業を開始し、もう少し時間がかかりそうなら予定を伸ばし、短縮できそうなら休むなり別の作業を進めるなりします。これ

          フリーランスとして3ヶ月活動してみて気づいたこと その2

          フリーランスとして3ヶ月活動してみて気づいたこと

          6月末に会社を退職し、7月から無職として働いておりまして、9月いっぱいで丸3ヶ月経ちました。その間、思うことがいろいろあったので、何回かに分けてメモ程度に残して行きます。 いやほんと、僕は無所属があっているなと思うのですが、気をつけなきゃいけないことももちろん多々あるわけで。 時間管理は会社員時代より大変通勤も移動時間もなく、在宅で作業ができるフリーランスですが、だからこそシビアに時間管理をしなくてはいけません。それは、決まった出勤/退勤/休憩時間が定められている会社員よ

          フリーランスとして3ヶ月活動してみて気づいたこと

          旅行に行って書いとかなきゃと思ったこと

          9/2〜11まで、夏休みをとって海外旅行に行っていました。2〜5までは社員旅行でマレーシア、6〜11までは個人旅行でドイツです。 このドイツでの滞在先が、過去にお仕事をご一緒して交流ができた、現地在住の先輩のお宅だったんですね。ここが本当に素敵なおうちでした。5歳と8歳の息子はサッカーが大好きで、お父さんはサッカーの指導者でライターで、お母さんは服飾デザイナーでした。2人の子どもはのびのびと暮らしていて、お父さんお母さんも笑顔が絶えなくて。 ああ、幸せってきっとこれだよな

          旅行に行って書いとかなきゃと思ったこと

          やっぱり先輩はいた方がいいということ

          久々の更新となってしまいましたが。 去年の1年間で、僕が勤めている会社では多くの方が退職しまして、先輩の多くが辞めていきました。今では、チームリーダーのすぐ下が新卒4年目の僕、という状況です。 そうなると、新卒3,2,1年目の4人くらい指導は僕ということになるんですね。これが本当に良くない。 まず、どれだけそうならないように意識していても、どこかで「俺は仕事ができる人間」という勘違いが始まります。僕が今持っている能力なんて、彼らよりたまたまちょっと早く生まれてたまたまち

          やっぱり先輩はいた方がいいということ