乙亥

美術とスポーツが好きなアラサーのへっぽこ社会人。 もやもやと抱えてきた生きづらさの解…

乙亥

美術とスポーツが好きなアラサーのへっぽこ社会人。 もやもやと抱えてきた生きづらさの解消と、やりたいこと探しを今さらしようと残業続きの日々の中でもがいています。 企画展など美術関連、浦和レッズ中心にJリーグのことなど書いています。

マガジン

  • 展覧会など美術のあれこれ

    展覧会の感想など、美術・アート・美術館に関すること。 もっと頭の中を整理して色々書いていきたいです。

  • 浦和レッズとJリーグ

    穏やかな浦和サポがレッズのことで一喜一憂します。 浦和以外のこともあります。

最近の記事

引退に寄せて 浦和サポが長谷部誠選手の思い出を綴る

 先日、長らくサッカー日本代表をけん引してきた長谷部誠が引退を表明した。浦和サポーターの私にとっては、長谷部はクラブの黄金期とともに代表へ、ドイツへ羽ばたいていった思い出の選手。  ついに来てしまったという残念な気持ちと、お疲れさまでしたという気持ちが入り混じっているが、ここで彼のキャリアの思い出を書いておきたい。 浦和時代の記憶  『心を整える』がベストセラーになり、冷静に的確にチームをまとめ上げる頼もしいリーダー。それが長谷部のイメージとして定着している。  しかし、

    • 泉屋博古館東京の「ライトアップ木島櫻谷」、とてもよかった。 木島と書いて「このしま」の櫻谷さんが描いた花鳥の屏風5点が一堂に会していて、近代日本画、円山四条派好きにはこの上なく贅沢な空間。 櫻谷の作品はじわじわ心の中に沁みてくる情感がたまらない。

      • 古くさい?堅苦しい?…だけどいい! 「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」(練馬区立美術館)

         練馬区立美術館で開催中の「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」を観にいってきた。  池上秀畝は明治から戦中にかけて活躍した日本画家。近代日本画の中では、有名どころである横山大観などの、いわゆる「新派」と対比され「旧派」と呼ばれる方の画家である。大規模な回顧展自体が多くないので、まとめて作品を鑑賞できる貴重な展示だったので、簡単に感想を書いていきたい。 精彩を放つ花鳥画  秀畝の真骨頂は花鳥、特に活き活きとした鳥の描写。鴨や鶉などの身近なものから、伝説上の生き物である鳳

        • 2024年J1リーグゆる予想② 2~3月編

           あっという間にJリーグ開幕から1か月以上が経ちました。  素人Jリーグファンの私が全試合の結果予想をして、どれだけ悲惨な結果が出るか数字で確かめてみようという試み、今回は序盤の5試合分です。  予想を逐一発表していないので後出しではありますが、操作したところで面白くないので結果一応偽りなしです。 予想順位と実際の順位  ここでの予想順位とは、1試合ごとに予想した結果で勝ち点、得点、失点を集計していったものです。2~3月分がこちら。  そして実際の順位がこちら。  こ

        引退に寄せて 浦和サポが長谷部誠選手の思い出を綴る

        • 泉屋博古館東京の「ライトアップ木島櫻谷」、とてもよかった。 木島と書いて「このしま」の櫻谷さんが描いた花鳥の屏風5点が一堂に会していて、近代日本画、円山四条派好きにはこの上なく贅沢な空間。 櫻谷の作品はじわじわ心の中に沁みてくる情感がたまらない。

        • 古くさい?堅苦しい?…だけどいい! 「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」(練馬区立美術館)

        • 2024年J1リーグゆる予想② 2~3月編

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        記事

          この時間の電車ってよく遅延するなぁ 残業しまくってしかもぎゅう詰めで遅延してって泣きっ面腫れすぎて涙も出ない そして電車は最寄りが終点だったりする こんなときは歩いて帰ってしまおう 疲れた車内より夜道をひとり歩く方がいいね やさしさに包まれたならを聞いて勝手にキキの気分

          この時間の電車ってよく遅延するなぁ 残業しまくってしかもぎゅう詰めで遅延してって泣きっ面腫れすぎて涙も出ない そして電車は最寄りが終点だったりする こんなときは歩いて帰ってしまおう 疲れた車内より夜道をひとり歩く方がいいね やさしさに包まれたならを聞いて勝手にキキの気分

          2024年J1リーグゆる予想① 開幕前予想編

          今期のJ1を予想していきます  長いなあと思っていたオフシーズンがあっという間に終わり、今年もJリーグが開幕。今年は順位予想と毎節の試合予想をしてみようと思いつきました。贔屓である浦和レッズを中心にJリーグを観戦し始めて20年を超えてきたところで、実際自分の予想はどれくらい当たるのか?を数字として記録してみようという試みです。  とはいえ、1リーグ6球団のプロ野球ですら専門家の予想が外れまくります。新たに2クラブが増えた上に、実力差が均衡していると言われるJ1。私も学生

          2024年J1リーグゆる予想① 開幕前予想編

          全貌は摑めない…「本阿弥光悦の大宇宙」(東京国立博物館)

           東京国立博物館で開催中の特別展「本阿弥光悦の大宇宙」。  刀剣の鑑定を生業とする名家に生まれ、書、陶芸、漆芸……とマルチな才能を発揮した芸術家・本阿弥光悦の回顧展。多彩ゆえか、むしろ一般に代表作が一般に知れ渡っていない感もある光悦の活動と、彼が周囲に与えた影響を概観する内容になっていた。  当日は開館と同時に訪れたが、すでに長蛇の列。  すごい人気だと思ったら、ほとんどの人は同時開催中の「中尊寺金色堂」展が目当ての人と常設展示を観にきた観光客で、光悦展は思ったほどの混雑で

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          「浦和レッズ 第三者委員会公開シンポジウム」に参加して

           2月16日夜に開催された「浦和レッズ 第三者委員会公開シンポジウム」に一般の参加者として出席してきた。平日夜ということもあってか意外にもあっさりと席を取ることができた。  これまでにもサポーターが問題を起こしてきたことはあったが、このような取り組みがなされたことはなかった。後日公式に報告がなされるそうだが、いち浦和サポーターとして現状をじかに聴きたいと思い参加した次第だ。 シンポジウムの内容  内容としては、まず委員会発足の契機となった昨年の天皇杯名古屋グランパス戦での

          「浦和レッズ 第三者委員会公開シンポジウム」に参加して

          残業が常態化してくると定時という概念が揺らいでくる。11時過ぎて帰るともはや何もやる気が起きないし実際やれない。 今の職場に入ってわかったのは、45時間なんて割とあっさり超えてしまうこと。 よくないなぁほんと…今の自分が異常だということを忘れないでおきたい。

          残業が常態化してくると定時という概念が揺らいでくる。11時過ぎて帰るともはや何もやる気が起きないし実際やれない。 今の職場に入ってわかったのは、45時間なんて割とあっさり超えてしまうこと。 よくないなぁほんと…今の自分が異常だということを忘れないでおきたい。

          皆さん記事を書くのにどれくらいの時間をかけてるんだろう…。自分は中断挟んで何時間も掛けてしまったりするし、いいやと思っても後から見ると読みづら!って思ったり。毎日のように投稿してる人はすごい。

          皆さん記事を書くのにどれくらいの時間をかけてるんだろう…。自分は中断挟んで何時間も掛けてしまったりするし、いいやと思っても後から見ると読みづら!って思ったり。毎日のように投稿してる人はすごい。

          やっぱりモネも好き…「モネ 連作の情景」(上野の森美術館)

           展示品が全てクロード・モネの作品で構成されている「モネ 連作の情景」。  上野の森美術館での東京展の会期末に滑りこみで行くことができた。日本でも多くの美術館が所蔵していることもあっておなじみの画家ではあるけれど、まとめて作品を観て改めてその世界に浸ることができた。  あえてモネの作品を考えてみる モネ作品の魅力ってなんだろうか。  言うまでもなく、小難しいことを考えなくても誰でも「美しい」と思えるところだ。  ただそこで終わってしまうのももったいないので、今回はあえて自分

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          【2024年美術館初め・後】異色の実力派浮世絵師・鳥文斎栄之

           先日、今年の展覧会第1弾として千葉に行った。  午前中に千葉県立美術館でテオ・ヤンセン展を楽しんだあとハシゴしたのが、千葉市美術館。お目当ては1/6に始まったばかりの「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」である。(前編はこちら…。) 異色の転身を果たした絵師  鳥文斎栄之は、今ではあまり知名度が高くないが、生前はかの喜多川歌麿と人気を二分したという浮世絵師。「武士に生まれ、浮世に生きる」のキャッチコピーのとおり、旗本の家に生まれ、十代将軍家治に仕えながらも、浮世絵の

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          【2024年美術館初め・前】千葉県美でテオ・ヤンセン作品と対面

           週末に2024年最初の展覧会観覧をしてきた。選んだのは、千葉県立美術館の「テオ・ヤンセン展」と、千葉市美術館の「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」。ちょうど近距離で気になる展示があったので、せっかくなのでハシゴして両方観ることにした。千葉市美については後編として別記事で書こうと思う。 テオ・ヤンセン、「ストランドビースト」との出会い  テオ・ヤンセンはオランダ出身のアーティスト、物理学者。  ご存じの人も多いだろうが、風を受けてひとりでに動く生き物のような造形物「

          【2024年美術館初め・前】千葉県美でテオ・ヤンセン作品と対面

          2023年の展覧会ざっと振り返り

           今年も色々な展覧会を観覧することができた。  きっと同じような人もいると思うのだが、私は展覧会の半券をなんとなく捨てられない人間である。最近は電子チケットで半券がない場合もあるが、手元にある半券を見ながら、個人的に印象に残っている展覧会のうち、noteに書かなかったものをひとことずつで振り返っていこうと思う。(年明けてから芦雪展を忘れていたことに気がつきました…。) 「丸紅ギャラリー開館記念展Ⅲ ボッティチェリ特別展 美しきシモネッタ」(丸紅ギャラリー) 本画は1点のみと

          2023年の展覧会ざっと振り返り

          2023 Jリーグ 勝手にお気に入りイレブン

           浦和レッズが参加したクラブワールドカップも終了し、2023年のJリーグもようやく終了した。すでにストーブリーグの動向が活発になっているが、ここで勝手に自分が「気に入った・気になった選手」イレブンをつらつら書いていきたい。  あくまで自分の好みに基づいて、もう活躍するの知ってたわ~というレベルの選手と、せっかくなので贔屓である浦和の選手も原則外していく。 GK 村上昌謙(アビスパ福岡) あまり注目度は高くなさそうなのだが、シュートストップ能力かなり高くないか?と去年くらいか

          2023 Jリーグ 勝手にお気に入りイレブン

          【マイベスト展覧会2023】シン・ジャパニーズ・ペインティング(ポーラ美術館)

           2023年も残すところあとわずか。  今年は初めてnoteに投稿をした年になったが、最後にちいさな美術館の学芸員さんが企画されたアドベントカレンダー企画「マイベスト展覧会2023」に参加させていただくことにした。  選んだのはポーラ美術館で開催された「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画 横山大観、杉山寧から現代の作家まで」。  私はタイトルだけを見て予習もせず、「幕末から現代までの「日本画」を年代ごとに当時の動向も含めて展示していく展示」くらいの認識でいた

          【マイベスト展覧会2023】シン・ジャパニーズ・ペインティング(ポーラ美術館)