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青丹 Aoni


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リュウキュウアオヘビ Cyclophiops semicarinatus


「Bright day」というタイトルで個展「やんばるの生 知られざる美」に出展した作品。


ミミズ喰いのこの美蛇は、沖縄島の個体よりも随分と深みのある緑だ。

体長だけでも2倍以上はある撮影者の自分に勇猛果敢と向かってくる様は、無毒ということを知っていながらも、畏れてしまう。


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撮影中は悠長なことなど考えてはいられない。

向こうが命を余すところなく見せてくれているのだから。


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オビトカゲモドキ Goniurosaurus splendens

そういえば、徳之島ではDOR(Dead On Road)についてはどのくらい意識があるんだろう?


遠征中、島の小学生とお世話になってる駄菓子屋で遊んだ時にオビトカゲモドキの写真を見せたら「なにこれ〜?」「ヤモリ〜?」と、種名を誰一人口にしなかったのには随分と驚いてしまった。


まぁ、自身が夢見がちな性格なのもあり、非現実的な期待も含まれるんだろうけど…

彼ら、彼女らの住む島が世界的に見ても非常に貴重で、見目麗しい生き物が多く住むというのに、

それを学校では教えないのだなぁ。もったいない・・・。子供に知ってもらえれば、長い目で見れば島の環境や人たちを守る事にもつながるかもしれんのになぁ・・・。




という老婆心はさておき。


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ヒメハブ Ovophis okinavensis


もはや当ブログではお馴染みの毒蛇。


徳之島の個体は随分とこう、薄い色の個体が多い印象。皆が皆、そうでは無いのだけどもね。

この個体なんかは、目尻から頬にかけての薄い赤銅色。

思わずうっとりしてしまい、撮影させていただいてしまった。ありがとう。






余談なんだけども、

個展で実際の作品を見てくださった方やInstagram、その他SNSでの投稿を見てくださった方に一番言われるのは「怖い」という言葉。


無論、写真をやる上では、それが故に見てくれる人が減っていくのは「お客様が減る」という点ではあまりよろしくない事。


だけど僕が撮る野生動物写真のコンセプトは「恐怖の先の美」


うーん、何とも。。。(笑)

いわゆる、「映える写真」が顕著に売れるこのご時世なのに難儀なものです。


まぁでも「怖い」と思って、僕の作品を見る人が減るのはある種「成功」やも知れませんね。かなり自意識過剰ですが。笑



模索していかなければ、この先もずっと、命をかけてでも。



使用レンズ

1~3枚目:Laowa Zero-D 12mm f2.8

4枚目:Carl Zeiss Milvus 100mm f2



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