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女性である以上、仕方のないことなのかもしれない。それでもたまに現実と向き合えなくなるときがある。

私は新卒一年目の年である23歳のときに初めて大きな手術をした経験がある。
病名は「卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)」。ふとした瞬間に、腹痛が起こり、少し経てばおさまるだろうと意識を目の前の仕事に集中させてみた。

それでもズキズキと、その痛さは続き、次第に生理痛の酷いときの痛さになるほどまで悪化。

23歳といえば、憧れの仕事に就くことができ、晴れて新社会人としての門をくぐったばかりの年だった。

さすがにストレスや疲れが溜まっていただけと思っていたのも束の間、検査した病院でもらったものは、大学病院への紹介状だった。

その後、精密検査を行なった結果、右側の卵巣が約7cmほど腫れていたため、腹腔鏡手術が決定。

新卒で入社した会社をやむおえず2ヶ月で退職。休職という道もあったが再発することもあるということ、退院後もしばらく自宅療養が必要になるため退職という選択に至ったのだ。

それから数年間のあいだは、再発する不安を抱えながら生きてきたつもりだった。そう、つもりだった。

あの手術を受けてから6年後、今度は再発よりも恐れていた3つの病にかかってしまったのだ。

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