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【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝

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2019年に人文書院から発売された『〈災後〉の記憶史――メディアにみる関東大震災・伊勢湾台風』をめぐって、批評家で、メディア史研究者でもある大澤聡さんとの対談が実現。歴史と記憶に… もっと読む
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【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「フィクションと科学」〈最終回〉

【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「フィクションと科学」〈最終回〉

 2019年に人文書院から発売された『〈災後〉の記憶史――メディアにみる関東大震災・伊勢湾台風』をめぐって、批評家で、メディア史研究者でもある大澤聡さんとの対談が実現。歴史と記憶について、たっぷり語っていただきました。

〈 第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回 〉

収録日:2019年12月13日

5 歴史を記述する文体大澤 そのこともあって、全体的に禁欲的な筆致ですよね。なかなか断言し

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【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「データベースの罠」〈第4回〉

【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「データベースの罠」〈第4回〉

 2019年に人文書院から発売された『〈災後〉の記憶史――メディアにみる関東大震災・伊勢湾台風』をめぐって、批評家で、メディア史研究者でもある大澤聡さんとの対談が実現。歴史と記憶について、たっぷり語っていただきました。前回はコチラ。

収録日:2019年12月13日

4 データベースの罠大澤 忘れられた忘れられたと語り続けることにおいて、語る行為が持続するという本書の指摘もおもしろいですね。

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【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「フィクションと科学」〈第3回〉

【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「フィクションと科学」〈第3回〉

 2019年に人文書院から発売された『〈災後〉の記憶史――メディアにみる関東大震災・伊勢湾台風』をめぐって、批評家で、メディア史研究者でもある大澤聡さんとの対談が実現。歴史と記憶について、たっぷり語っていただきました。前回はコチラ。

収録日:2019年12月13日

3 フィクションと科学大澤 そうした東西の空間的な偏差の問題に加えて、誰が語るのかという偏差の問題も重要ですね。

水出 清水幾太

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【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「当事者性を括弧にくくる」〈第2回〉

【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「当事者性を括弧にくくる」〈第2回〉

 2019年に人文書院から発売された『〈災後〉の記憶史――メディアにみる関東大震災・伊勢湾台風』をめぐって、批評家で、メディア史研究者でもある大澤聡さんとの対談が実現。歴史と記憶について、たっぷり語っていただきました。第1回はコチラ。

収録日:2019年12月13日

2 当事者性を括弧にくくる大澤 この本は『朝日新聞』をひとつの軸に設定して、東京版と大阪版の比較考証によって地域差を描こうとしま

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【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「個人的な記憶、社会的な記憶」〈第1回〉

【対談】記憶の残し方、過去の語り方――大澤聡×水出幸輝「個人的な記憶、社会的な記憶」〈第1回〉

 2019年に人文書院から発売された『〈災後〉の記憶史――メディアにみる関東大震災・伊勢湾台風』をめぐって、批評家で、メディア史研究者でもある大澤聡さんとの対談が実現。歴史と記憶について、たっぷり語っていただきました。

収録日:2019年12月13日

1 個人的な記憶、社会的な記憶大澤聡 水出さんの『〈災後〉の記憶史』は日本社会と災害の相関をたどった仕事です。関東大震災に関するこの100年ほど

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