【働き方改革】女性医師が初の8万人超、22年末時点で全体の約24%に【時間外労働時間上限規制】
『女性医師が初の8万人超、22年末時点で全体の23・6%に…今後もさらに増加の見込み』
というニュースを読みました。
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2024年4月から、時間外労働時間の上限規制がスタートしますが、建設業はともかく医師にも適用される、というところに違和感を感じた方も多かったかもしれません。
しかし、今回の表題を考えると、医師への適用も必要と納得して頂けると思います。
やりがい搾取ではありませんが、医師という職業は人の命に直結する業務であり、業務から発生するプレッシャーなどで心身ともに疲弊する職業です。
それなのにも関わらず、やりがい搾取と言って良いかは微妙ですが、周囲からの期待や押し付けによって、労働条件が悪化している方は少なくありません。
医師の状態が良くないということは、診断ミスや手術での施術がおろそかになる可能性が高まるといった、私たち患者に対する不利益も発生する可能性が高まります。
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「その分、医師は給与が高いだろ?」
という指摘もあるでしょうが、経営や働き方改革について病院を客観的に見ると、決して給与の高さが業務と比較して異常なレベルではありませんし、私は医師になりたいとは思いません。
正直、充分な休暇が取れない現状が続くのであれば、医師を目指す方・医師を続けていく方がどんどん減少するのは目に見えています。
「男性だから」「女性だから」といった、性別を基にした議論ほど机上の空論になりがちではありますが、現状の病院業界においては、「男性医師の(各個人の責任感等に甘えた・依存した)長時間労働」に頼らざるを得ないビジネスモデルになっています。
医師の約四分の一が女性になることが、そういった悪しき慣習を変化させるきっかけとなって欲しいです。
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