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【起業】ラーメン屋・パン屋の倒産が過去最多【飲食業/サービス業】

『「ラーメン屋」「パン屋さん」の倒産が急増し、年度最多件数を更新』というニュースを読みました。

この内容については、様々なことが絡んだ結果だと思いますので、本記事ではそれについて書きたいと思います。

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コロナ禍に関連し、小売業・サービス業・飲食業のお店が倒産する理由として、大きな理由は二つです。
(金融機関からの借り入れ関連などの要件は除きます)

①(時期的な)運が悪かった

コロナ禍が、発生しそれがどれだけの影響を及ぼしどれだけの期間かかるのか、といったことは前例がなく、誰にも分からないことですので、経営に大きな打撃を受けてしまった方は多いでしょう。

例え、自店が出来る限りの対策を取っていたとしても、取引先・顧客などの外部要件といった「自身ではどうにも出来ない」ことによって、大きな打撃を受けてしまった方もいらっしゃいます。

ですので、このことについては、運が悪かったということで済ますしかないでしょう。

※コロナ禍についても、このように上手く対応すべきだ!と言い・実際に適切な運用を行ってきた方は、もう、経営に関して誰のアドバイスもいらないレベルの方だと私は思っております。

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②(自己・他者に対して)分析が甘かった

①は仕方ないとしても、こちらに関しては自身に大きな落ち度があると言わざるを得ませんし、致命的なものであれば、閉店も致し方ないです。

実際にどのような分析が甘いか、というと以下のようなことが代表例です。

ラーメンやパンは日本人の好みの食材ですので、「実際にお店を出そう!」と考える方は多いでしょう。

そして、その考え自体は全く悪いことではありませんし、私も機会があれば全力で応援しております。

しかしその際に、「何故○○は●●なのだろう」という分析を行うことを忘れてはいけません。

1⃣ 物件について

事業を行う物件選びは特に重要です。

事業が上手くいくかの80%以上が関係しているといっても過言ではありません。

交通量調査・付近の定住人口調査・イベント調査など、会社運営に様々な影響を与える可能性があることに対し、物件を借りる前に調べることは多いですし時間をかけるべきことです。

しかし、そういったことを考えず、居抜き物件を選んでしまう方がかなり多いです。

居抜き物件ということは、以前に行なっていた方は何らかの理由で撤退したということです。

その理由を克服しない限り、その物件での成功は見込めないでしょう。

提供する味・サービスが良ければ、物件の立地は関係無い


ということは、ある意味正しく・ある意味間違っています。

自身に大きな知名度がある・提供するサービスに余程の自信がある、といった場合でない限りは、出来るだけ有利な立地条件で営業したいものです。

2⃣ 提供するサービスについて

飲食・サービス業においては、

何でこの味にしないのだろうか。
何でこのやり方をしないのだろうか。

など、不思議に考え、「私なら出来る!」=「これを売りにする!」ということで起業する方が多くいらっしゃいます。

これも、基本的には、「他の店との差別化」につながりますので、大変良い気づきだと思います。

しかし、差別化と考えたことが、実際には行えない(コストや労力的に難しい)ことが多くあります。

実際に昔の方々が考えてやってみようとしたが出来なかった(継続することが出来なかった)ため、現在も行う方が少ない、ということはあり得ますので、類似のサービスが無いか・あった場合にはどのようになったか、について実際に調べてみてから行うことが良いでしょう。

ただ、その調べた内容があまり良いもので無かったとしても、それを上回れば良いのですから決して悲観することはありません。

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私は様々な場面で言っていますが、今は「一度の失敗で終わりでは無く、セカンド・サードチャンスが与えられる」世の中です。

現在については例え廃業に追い込まれたとしても、今回の一度で諦めるのではなく、上記②などをきちんと行って、将来的な再起の時期を伺うことが重要です。

廃業の経験というのは誰もが行うことが出来るものではなく、つまり、次回の起業においての大きなアドバンテージになる可能性を秘めています。



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今回の画像は【聴き屋のくみさん】さんからお借りしました。ありがとうございます。

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