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【読書記録#20】南原 詠(著)『特許やぶりの女王弁理士・大鳳未来』

 弁理士さんの特許権を巡る攻防が面白い!
 特許出願や拒絶査定対応などで、ときどき弁理士さんにお世話になっている私としては、特許訴訟の周辺をわかりやすく書かれた本書は興味深かった。また、主人公の大鳳未来のキャラクターも魅力的であった。こんな弁理士さんが訴訟対応してくれたら、心強いだろうな。

 本書の中で、主人公・未来がビジネスパートナーの一人である技術コンサルタントに対して、「特許が読めるエンジニアなんて、あまりいないのよ。自分の市場価値に感謝なさい」と言い放ったセリフが痛快であった。
 本書のような「技術」と「人間ドラマ」を絡めた小説は個人的に大好きである。「技術」はエンジニアだけでなく、多くの人々の想いで支えられているのだと改めて思った。それと同時に、「技術」が人々の人生に与える影響の大きさにも考えを巡らすことができた。

 特許の奥深さと可能性を感じることができた一冊であった。面白い作品を生み出して頂いた著者に感謝致します。

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