鑑賞：2023年12月@アップリンク吉祥寺

少しドキュメントタッチなフィクション。

作品の告知に「あきらめる」「セカンドキャリア」などの言葉があって、テーマが良さそうなので拝見しました。正解でした。

なにより中島歩さんです。また振り回されるダンディ中島。ずっと見ていたくなります。卑怯です。

お話は、アイドルグループの元メンバー2人が、現役メンバーの卒業のために手伝うところから、アイドルのセカンドキャリアや、卒業という節目を半ばリアルタイムに見させてもらう内容です。

時間の取り方が、なかなかジックリで、ちょっと最初は辛抱できなかったのですが、余韻の味わいこそ伝えたいタイプというのが馴染めて、ラストの頃には楽しむことができました。

エンディングの締め方は、「自分だったらこうするな」というのが、そのまんま実現されていて満足感が高かったです。

何かを足すことを恐れられているのでしょうか。極めてナチュラルにこだわった演出とお見受けしました。

テーマがとても良い作品でした。

▲吉野竜平監督作品。