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させて頂いてはいない。勝手にやってるだけ

させて頂いてはいない。勝手にやってるだけ

意味:社会人は、何かにつけて「させて頂いています」と言うが、ほとんどは自分の意思でしていることなので、させて頂いてはいない。誰かに言われてしているというより、自分の意思で勝手にやっているという意味。

対義:させて頂いております

(例)いやぁ、よく「させて頂いてます」って言ったり聞くことが多いけど、中にはさせて頂いてることもあるだろうけど、ほとんどのことが、自分の意思でやってることだよね。まさに、「させて頂いてはいない。勝手にやってるだけ。」ってことだよね。

社会人はよく、「○○させて頂いています」と言うことが多く、社会人用語とも言える言葉ですよね。
私も言ったことはあります。例えば、私は個人事業主をしていますが、どんな仕事をしているかを聞かれて「カメラマンをさせて頂いてます」というような。大体、どんな仕事をしているかとか、どんなサービスをしているかを聞かれた時に、「○○させて頂いております」と聞くことが多いと思うのですが、以前からずっと違和感を感じていました。

決して、間違った使い方ではなく、イメージとしては、よく飲食店などで配膳する時に、「こちら、○○になります」という言い方に似ていると思うんです。以前飲食店の店長になる前の修行時代に、私もこう言って練習していたら、先輩店長に叱られました。

「”なります”っておかしいよね?これが何かに変わるなら”なります”でもいいけど、日本語としておかしいよね?」

確かに、そう言われればそうだなと思ったのですが、要は、「こじらせた敬語」の一種だと思うんです。お客様至上主義のサービス業では、より丁寧な言い方が要求されたり、悪印象を持たれないように心掛けたりしますが、それを気にし過ぎて、ちょっと過剰ではないかと思います。

テレビなどでも、リポートでインタビューを受ける人がいますが、ほとんどが「○○させて頂いています」と答えます。まぁ別に、間違ってはいないので良いですよ。偉そうに、「俺、○○やってんすよぉ。」とか、上から目線で言われるよりはよっぽど良いんですが、何か引っかかるんですよ。もっと自分の意思を持って欲しいというか。もちろん意思も持っていると思いますが、やはり「こじらせ敬語」に感じてしまいます。

「させて頂いている」は「こじらせ敬語」

厳密に言えば、「させて頂いている」は間違ってはいないと思いますよ。やりたくてもできないことはあるし、アスリートなど、支援してくれている人がいる場合もあるし、生きている以上、客も含めて、相手がいなければ成り立ちませんから。ただ、それを踏まえた上で、へりくだり過ぎだと思います。別に、「しています」で全然良いと思うんですよ。丁寧語も敬語ですから。そもそも、その仕事だって、相手あってのものではありますが、自分がやりたくてやってることですよね。

私がカメラマンをやっていることは、誰に頼まれた訳でも、世界に必要とされてやっている訳でもなく、勝手に始めたことですから。活動していく中で、必要としてくれる人が出てきてくれたのはありがたいことですが、そもそも自分がやろうと思って勝手に始めたことです。どこでどんな仕事をするにしても、自分の意思なくしてその仕事をし、その会社に入った訳ではないと思います。どんなに周りに流されているとしても、流されていることを良しとする自分の意思があって流されていると思うのです。

別に、「させて頂いてます」を否定はしませんが、あくまで「勝手に始めたこと」でもあるし、自分の意思でやっていることだと思うので、この「こじらせ敬語」を多用するのは、あまりオススメできません。あくまで個人的にですが(笑)
皆さんはいかが思いますか?ご意見がある方は、ぜひコメントお待ちしております!

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