じょ~ろん

じょ~ろん

最近の記事

『グローバルサウスの逆襲』を読みました。

池上さん、佐藤さんの対談本は出版されるたびに読んでいます。 タイトルは「グローバルサウス」ですが、基本的にはこのシリーズは世界の「今」起きていることの背景の解説となっており、知的好奇心を刺激されるものとなっています。 いわゆるニュース解説型なので、早めに読むことをお勧めします。

    • 『カスタマーサクセス・プロフェッショナル』を読みました。

      数年前から「カスタマーサクセス」なる言葉に引かれ、色々と本を読み漁っています。 「カスタマーサクセス」とは、簡単に言えば「顧客が自社のプロダクトでの価値を出し成功するために働きかけること」となり、これまでにはなかった「販売後」の時間軸で付加価値を出す業務です。 サブスクの解約などを防いだり、次回の契約更新時にまた自社のプロダクトを選択してもらえたりすることを考えた場合、自社にとっても自分の会社が販売したプロダクトを使い続けてもらえることは自社のメリットにもつながります。そ

      • 『世界を動かした名演説』を読みました。

        世界の演説に関する、池上彰さんとパトリックさんとの対談集です。 人の心に残ったり歴史を超えて語り継がれていく演説は、それなりに理由があって残っているのであり、それを表現や文化的な側面から解き明かしてくれています。 心を動かすスピーチとするにはどういった要素が必要か、何をやってはいけないか、人前で話す方にとっては参考になるのではないかと思います。 また、多くの演説に触れ、人を動かすのは大義とそれを伝えるための言葉であると改めて感じました。

        • 『解像度を上げる』を読みました。

          いわゆる「課題設定」「問題解決」のための本です。 本書は非常に読み応えのある本ですが、今までの本とは異なる衝撃を受けました。 今までも「仮説思考」「論点思考」「問題解決ファシリテーター」「参謀の教科書」など、いろいろなアプローチで問題解決の本を読んできましたが、こちらはとにかく言語量がすさまじく実践的なのです。 また、記述そのものもツリー状になっており、頭にすっと入ってきます。 この本に記述されていることを身につけ、実際に行動すれば、おそらく10年以上戦える、そこまで

        『グローバルサウスの逆襲』を読みました。

          『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん』を読みました。

          世間では新NISAについていろいろと話題とされており、書店でもそれらの関連書籍が平積みされていたりしますね。 私自身は今まであまり「投資」については学ぶ機会がなく、投資を行うにしろ行わないにしろ実際にその関連の本は読んでおく方が良いだろうと思い、おそらく世界でも最も有名な投資に関する本の一つである本書を選んでみました。 要は「経済的自由を得るには、利益を生み出す資産となるものを買いなさい」「働いて得た勤労所得を、不労所得が得られる資産に投資しなさい」というのが本書の底を流

          『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん』を読みました。

          『すばらしい人体』を読みました。

          身近にありながらも普段なかなか気づかない自分の体や医療について、語り掛けるように綴られています。 この本では人体の不思議を取り扱っていますが「人間の体は重いのに重さを感じないのはなぜか」「血液型のA型、B型は実際は何なのか」という点など、普通に生活していたらあまり着想を得られないところからの切り口となっている点が、この本を面白くたらしめている理由ではないかと思います。 他にも、人体のメカニズムや医学の歴史、実際の現場のトリビアまで、医療に関して幅広くトピックが集められてお

          『すばらしい人体』を読みました。

          『組織を生き抜く極意』を読みました。

          著者は今までも組織内での立ち回り方に関する本をいくつか出版していますが、内容としてはそこまで大きくは変わりません。 ただ、本書は組織内の人をまとめるポジションについたとき、どのように振る舞うべきという点にフォーカスを当てています。 リーダーシップを発揮しなければならないのはどのような時か? リーダーとしてやっていけないこととは? など、実践的な観点から示唆に富む多くのサジェスチョンが記載されています。部下を率いる人や組織を中間管理職としてマネジメントしていく人は、一度読ん

          『組織を生き抜く極意』を読みました。

          『最高の戦略教科書 孫子』を読みました。

          孫子は古典として長い間読み継がれており、一度は目を通したかったもののなかなか今まで機会がありませんでした。今回、良い解説書としてお勧めされましたので、手に取って読んでみました。 「孫子の兵法」は、簡単に言えば「戦うためのテキストブック」です。もちろん、現代では命のやり取りが行われることは(少なくとも日本に住んでいるかぎり)ありませんが、それでもビジネスや生活の中で「やり直しの利かない一発勝負に身をゆだねるとき「こちらが望んでいなくとも、相手から戦いを挑まれるとき」が無いわけ

          『最高の戦略教科書 孫子』を読みました。

          『グリム、イソップ、日本昔話-人生に効く寓話』を読みました。

          佐藤優さんと池上彰さんの対談本はこれまでにも色々な切り口で出ていますが、どれも視点が独特で面白いものばかりです。 今回は昔話に焦点を当てた対談とはなっていますが、話ひとつとってもこういった視点で考えることができるのか、といった点は非常に興味深いです。 昔の価値観に則って記述された物語に対し、思考停止せずあえて現在の価値観から光を当てて解釈していくという作業は、ものを考えるうえでの良い訓練になるのではないかと思います。 また、読んでいて「ああ、確かになぁ」と思えるものも多

          『グリム、イソップ、日本昔話-人生に効く寓話』を読みました。

          『フロントエンドの知識地図』を読みました。

          私はいわゆる「エンジニア」という職種ではありませんが、Web周りを仕事にしており、エンジニアさんにはいつもお世話になっています。 この仕事を始めた時はWeb関係についてもそれなりに勉強していましたが、最近はさぼっていることもあり、一度まとまった周辺知識が欲しく読み始めました。 この本ではhtmlからjavascriptのフレームワーク、はてはセキュリティといったものまで網羅されており、守備範囲が広いです。そのため、フロントエンドにまつわる総覧的なガイドブックといった作りと

          『フロントエンドの知識地図』を読みました。

          『人事ガチャの秘密』を読みました。

          タイトルは多少盛っていますが、中身は非常に良い本です。 私自身は、そもそも「人事異動や昇進といった人事施策はなぜ行われているのか」「その仕組みや一般的なプロセスはどういったものなのか」といった人材配置に関する知見を得たく、そのとっかかりとしてこの本を選びました。この本は、そうした疑問に答えてくれます。 ただ、本書はこういった個人の関心ごとのみならず「人材開発」「タレントマネジメント」「管理職登用」といった組織の人事課題も手広くカバーされています。 そのため、個人のキャリ

          『人事ガチャの秘密』を読みました。

          「東洋亭」に行ってきました。

          京都の洋食屋として真っ先に話題にあがるのは「東洋亭」というお店です。 京都に住んでもう10年以上にはなりますが、今まで東洋亭で食事をしたことはありませんでしたので、せっかくの年末休みに行ってみることにしました。 実際に行ったのは近鉄京都駅の「みやこみち」にある店舗でしたが、開店1時間前の10:00の時点でもう数人並んでいる、といった状況です。さすがの人気店です。 初めてですので、人気No.1のハンバーグステーキを注文。アルミホイルを破った時のかぐわしい香りは今でも思い出

          「東洋亭」に行ってきました。

          『すばらしい医学』を読みました。

          著者は外科医で医療関係の本ですが、非医療従事者に向けて書かれていますので、専門知識は不要です。 それどころか、どの題材も「名前や存在は知っているけど、くわしくは知らない」といったものばかりです。薬や麻酔の歴史、現在使われている外科器具の秀逸さ、医療の黒歴史など、どの話も読み物として面白く、好奇心を満たしてくれる内容となっています。 やはり医療や人体に引かれるのは、自分の体に関係することだからなのかなとは思います。そういう意味では、興味がないという人はいないのではないのでし

          『すばらしい医学』を読みました。

          『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』を読みました。

          以前から気にはなっていたものの、なかなか手に取ることができず時間がたってしまいました。 それぞれの論旨にはルーツとなる書籍があるかとは思いますが、本書は実体験をもとに書かれているので説得力があります。 私としては、下記は納得できる内容でした。 ポジティブに考える。自分の力を信じる。 心折れそうなときは強気のふりをする。 他人の悪口を言わない。 やらないことを明確にする。自分ができないものは他人にまかせる。 「私」を主語にしてアサーティブに伝える。 目標は数値化

          『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』を読みました。

          『イラスト図解 世界史を変えた金属』を読みました。

          本書は、長年製鉄会社に勤めていた著者が、金属と人類の歴史を緩く記した本です。 金属、とくに本書でメインとして取り上げられている「鉄」は、それこそ古代から現代にいたるまで人間の生活には欠かせないものです。ただ、あまりにも身近すぎて、私自身、鉄に対しては何か発想すること自体ありませんでした。だからこそ面白く、新鮮な情報の連続でした。 加えて、多少専門的な製鉄方法などの専門的な話もさることながら、歴史の中での話や理科の話、加えて生活の中で身近な「もののけ姫」「エンパイアステート

          『イラスト図解 世界史を変えた金属』を読みました。

          『おかたいデザイン』を読みました。

          資料などの「見た目」がパッとしない、でも、どこがダメなのかなかなか言語化できない…。 そういった悩みを解決してくれる良書です。ダメなデザインを取り上げ、それを良くするための具体的な方法が分かりやすく指摘されています。 ノンデザイナー向けの本はいくつかありますが、最もわかりやすいものの一つになります。 ・文字は少なく、色は使わずシンプルに ・情報の提示はメリハリをつけて ・相手が何を知りたいかを考えて 上記の原則を守って表現していくことが大事です。さっそく職場で使ってみ

          『おかたいデザイン』を読みました。