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一時保育に子どもを預け、久しぶりにワンピに袖を通すいい夫婦の日【エッセイ】

神田家が暮らす埼玉県某市では、未就園児の一時保育事業がある。

それぞれの家庭によって利用回数の上限や1回あたりの利用金額は異なるけど、一般的なベビーシッターよりも格安で利用できる。

偶然にも11/22のいい夫婦の日が利用可能日だったので、年子ベビーズふたりとも預けた。第二子は始めての一時保育。



第二子出産後、初めてのひとり時間。それも丸1日。

そわそわする間もなく、普段はできない玄関の水拭きや、ちびにーくんのお布団の洗濯、ベランダの掃除をした。普段できないことをめいっぱいやろう、と心に決めた。


足にまとわりつく子どもたちがいない。
いつもより静かな我が家。
すると、自分の心の声が聞こえてきた。


導かれるように、クローゼットの扉を開くと、産前買ったお気に入りの黒いワンピースが目に飛び込んできた。


スカートやワンピースを着ると、子どもたちが裾を引っ張るし、自分の機動力が落ちる。二人目が生まれてから、もうすっかり着なくなっていた。


「ああ、私はこの服が着たかったんだ。」


普段は着ることがないワンピース。今日なら着れるワンピース。
迷わずに手を伸ばした。足どりが軽くなった。



今日は旦那さんがお昼休憩に中抜けして一緒にランチデートの約束がある。とびっきりのオシャレをしよう。そう決めた。これも、普段はできないことだもんね。


お気に入りの黒いワンピース。
似合うと言われる赤色のカーディガン。
結婚した年の贈り物のお星さまのピアス。
子どもが生まれたお祝いで買ったネックレス。


鏡の中の私は、二児の母ではなく、ひとりの女性だった。
お気に入りで全身固めた私は、なんだか最強に見えた。自分が自分でいられる喜びを感じた。



ベビーカーも抱っこ紐も子どもたちの着替えやオムツが入った重いリュックもない。体が軽い。
待ち合わせの時間に間に合うように家を出る。
イヤフォンで好きな音楽を聞く。
最短距離で駅まで向う。
旦那さんとふたりきりでランチをする。
食後のコーヒーを飲む。
どの一瞬を切り取っても幸せだった。



自治体の一時保育事業、どうもありがとう。
ランチデートに誘ってくれた旦那さんもありがとう。
保育園に行ってくれた子どもたちもありがとう。



お気に入りのワンピースを着れる日はゼロになったわけじゃない。そう思い込んでいただけだった。

母でいることはとても幸せだけど、ときどき疲れてしまうから、こんなふうに羽をのばす時間は心の潤いになる。

母だけど、私としての時間をこれからも大切にしていきたいし。旦那さんの妻としても私も大切にしたい。

そんな生き方は難しいと思っていたけど、ちゃんと手を伸ばせば届くところにあるんだね。



そんなことを思った2023年のいい夫婦の日。
神田家は今日も平和です。



明日もいい1日になりますように。








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